ジャンゴ・ラインハルト:Django Reinhardt – Blues en mineur


Django Reinhardt – Blues en mineur


At the jimmy’s bar. Django Reinhardt.


Django Reinhardt – The Sheik of Araby

ジャンゴ・ラインハルト(Django Reinhardt:1910-1953)はジョー・パス(Joe Pass)やチェット・アトキンスChet Atkins、レス・ポール(Les Paul)などのギタリストに影響を与えたジャズ・ミュージシャンです。スウィング・ジャズとロマ音楽(ジプシー音楽)を融合したジプシー・スウィング(ジプシー・スウィングの名称は日本のみでフランス名はジャズ・マヌーシュ/Jazz manouche、マヌーシュ・ジャズ/Manouche jazz)の創設者として有名ですが、それ以上にジャズの分野で、それまで伴奏楽器であったギターをソロの楽器とした功績は、ジャズに限らずその後のロック・ギタリストたちにも大きな影響を与えました。

彼のジプシー・スウィングにはフランス人ヴァイオリニスト、ステファン・グラッペリ(Stéphane Grappelli:1908-1997)という盟友がいました。彼と共に結成したのが「フランス・ホットクラブ五重奏団」(the Quintette du Hot Club de France)で、このバンドによる公演活動によって、戦前のフランスでの人気を確立しました。上に掲載した動画で聴いてみると分ると思いますが、特にギターとヴァイオリンの掛け合いによる叙情的な演奏が魅力的です。

ジャンゴ・ラインハルトによる演奏の映像は少ないのですが、上の「J’attendrai」を見て分るように左手の人差し指と中指で弦を押さえています。これはキャラバンの火事の際に火傷による障害が残ったためです。ギタリストとしては致命的ともいえる障害でしたが、彼は独自の練習やコード進行を工夫することで乗り切りました。簡単に練習で乗り越えたと書きましたが、想像を超えた困難だったことは容易に想像できると思います。そしてこの人差し指と中指が奏でる即興性やビブラートの余韻にフランスそしてアメリカのジョズ・ファンたちは賞賛を惜しみませんでした。

彼が使用したのはサクソフォーンで有名なフランスのヘンリー・セルマー・パリ(アンリ・セルメール・パリ:Henri Selmer Paris)製のギターですが、現在は製造されていません。

ジャンゴ・ラインハルトの音楽は「マトリックス」や「未来世紀ブラジル」など映画のサウンド・トラックにも使用されていますので、聞き覚えがある方も多いと思います。多くのジャズ・ミュージシャンが彼の曲をカバーしています。ジャズ・ミュージシャンではありませんがザ・ビートルズもフランクフルト時代に「The Sheik of Araby」をカバーしています。また「All Need is Love」のイントロは「Echoes of France」をヒントにしたのではないかと思います。


All of me – Quintette du Hot Club de France 17-12-1940, Paris

ジャンゴ・ラインハルト:Wikipedia
ロマ音楽:Wikipedia

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