Diana Damrau as Queen of the Night I
「あぁ、怖れおののかなくてもよいのです、我が子よ!」

Diana Damrau as Queen of the Night II
「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」

Diana Damrau as Queen of the Night

モーツァルトの最後にして代表的なオペラ『魔笛』の登場人物「夜の女王」が歌うアリアです。ソプラノの代表的な曲で、ドラマやコマーシャルにも使われているので、みなさんもよくご存知だと思います。「あぁ、怖れおののかなくてもよいのです、我が子よ!」は娘をさらわれた悲しみを歌っています。「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」は娘に恋人ができたことを知り、「この短剣でザラストロを刺さなければ、お前もう私の娘ではない!」と娘の裏切りと宿敵、大祭司ザラストロへの憎しみを歌っています。母親としての悲しみと憎しみ、どちらも美しい歌です。
一般に夜の女王のアリアというと「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」の、第二幕のアリアです。震えるようなトリルを用いたコロラトゥーラという装飾的な音節により、天才モーツァルトがひとりの人間の声による極限表現としてこの作品を書いてから、その後の時代の名ソプラノたちがこの難曲を歌いついできましたが、現代ではこのディアナ・ダムラウもそのひとりではないでしょうか。低音域から硬質でなく伸びやかな高音域まで、この超絶技巧曲を豊かな表現力で歌いこなしています。夜の女王役は、舞台で動きまわりながら演技をし、超絶的なコロラトゥーラを歌いこなさければいけない難しい役ですが、ディアナ・ダムラウは歌も演技も超一級です。

YouTubeの動画は、コヴェント・ガーデン王立劇場2003のもの。他にもザルツブルク音楽祭2006の動画もアップされていますが、こちらのコヴェント・ガーデンのほうが、舞台デザイン、コスチュームがゴシック調で好みです。ヘアースタイルも昔の中国か日本の髪型をイメージして、とてもエキゾチックです。

Diana Damrauのオフィシャル・サイト(ドイツ語・英語)はこちら
魔笛のあらすじを知りたい方は、「Wikipedia」こちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です