Roxy Music – Avalon

「アヴァロン」ロキシー・ミュジック:Avalon – Roxy Music

ロキシー・ミュージックのひとつの頂点である1982年の同名アルバムのタイトル曲です。緻密で繊細な音楽で構成されたこのアルバムはロック史上に残る傑作です。
ちなみに、アヴァロンはイギリスの神話・伝説の島の名前です。日本にも「常世の島」(とこよのしま=Everlasting Island, or Island of The permanent life)の伝説がありますので、どこか似ています。島国共通の海の向こうへの畏怖と憧れかもしれません。
歌の内容は、アヴァロンは伝説の島ではなく、女性の名前のようです。パーティの後に、言葉を交わすことも無く、引き寄せられる運命の女性。(井上陽水の歌で沢田研二が歌った『背中まで45分』は、このイメージを膨らませたものでしょうか?ちょっと似てます。)時に破滅へと導く、幻のような運命的な女性:ファム・ファタール=アヴァロンといった感じで、伝説の畏怖と憧れのイメージとダブらせています。(ジャケットのデザインはそのままアヴァロンへの憧憬です。)ポピュラー音楽あるいは映像においても、正面からこの伝説のアヴァロンのイメージを取り入れたのは、ロキシー・ミュージックが最初だと思います。(フランキー・アヴァロンは歌手としての名前だけです。レッド・ツェッペリンの『The Battle of Evermore』は指輪物語に触発された詩の一節。)
ロキシー・ミュージックは、デビッド・ボウイやTレックスと同じ頃、グラムロックのグループとしてデビューしました。しかし実際には、ブライアン・フェリーのポップなダンディズムとブライアン・イーノなどの初期メンバーの個性が混然した独自の音楽性を、当初から持っていました。アルバム「ROXY MUSIC」「For Your Pleasure」の過激ともいえる音楽は非常に魅力的でしたが、その後、音楽性の違いなどから、ブライアン・イーノがグループを脱退し、ブライアン・フェリーを主軸にして活動したため、ブライアン・フェリーのグループといった感じが強いものになりました。しかし、活動とともに、次第に主要メンバーのフィル・マンザネラとアンディ・マッコイの個性も濃くなり、ロキシー・ミュジックの音楽性も高まりました。この「アヴァロン」の曲も、ブライアン・フェリーのダンディズム溢れる詩的世界とフィル・マンザネラのラテン音楽の造詣と、アンディ・マッコイのケルト音楽の造詣があってこそ生まれたものです。アルバム「アヴァロン」が、ロキシー・ミュジック音楽の完成形、頂点である理由です。

「アヴァロン」ロキシー・ミュジック・歌詞:Avalon – Roxy Music

Now the party’s over
I’m so tired.
Then I see you coming out of nowhere.
Much communication in a motion

Without conversation or a notion. – Avalon
Where the samba takes you out of nowhere
And the background’s fading out of focus.
Yes the picture’s changing every moment

and your destination you don’t know it. – Avalon
Dancing
dancing
dancing
dancing.
When you bossa nova there’s no holding

Would you have me dancing out of nowhere. – Avalon
Avalon
Avalon
Avalon
Avalon
Avalon
. . .

「アヴァロン」ロキシー・ミュジック:訳詩

パーティはおひらき
私はとても疲れている
すると、私はあなたがどことも知れぬところから来たのを見た
そぶりでたくさんのことが伝わる

会話や思惑もない
アヴァロン
サンバがあなたをどことも知れぬところへ連れて行く
また、背景は焦点から薄れてゆく
そう、情景は瞬間のごとにかわってゆく

あなたは運命の行き着く先を知らない
アヴァロン
ダンス
ダンス
ダンス
ダンス
あなたがボサノヴァを踊るとき、解き放たれて

私と踊りながらどことも知れぬところへ行くつもりかい
アヴァロン
アヴァロン
アヴァロン
アヴァロン
アヴァロン
アヴァロン

ロキシー・ミュージックWikipedia

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