The Eagles – Hotel California 1977

Eagles – Live in Concert (1977)
Capital Centre, Landover, MD, United States March 21, 1977

イーグルスの「ホテルカリフォルニア」(Hotel California)です。「ホテル・カリフォルニア」(作詞/作曲:ドン・ヘンリー/グレン・フライ/ドン・フェルダー1976年)は、哀愁漂うメロディとドン・ヘンリーのボーカルで大ヒットした曲です。しかし、歌詞の意味することが分かりずらい曲でもあります。これはアメリカ人にとっても、日本人にとっても同じです。作詞作曲をしたグループのメンバーも何も語ってはいません。
そこで、勝手な解釈をしているのがこの記事です。
歌詞を通して感じられるのは、まるでトワイライト・ゾーン(The Twilight Zone) のエピソードのような、出口のない異次元の世界へ踏み込んでしまったようなストーリーです。トワイライト・ゾーンは1959年から1964年まで放映された有名なSFのテレビドラマシリーズですから、歌のストーリーを作るうえで、少なからず影響があるかもしれません。
各節の内容です。
コリタス(colitas) は、砂漠の花であるとともに、マリワナを意味します。言葉のダブルイメージです。この歌にはダブルイメージがこの後も出てきます。それが、歌の解釈を多様にもし、分りづらくもしています。つまりここでは、「夜の砂漠のハイウェイを走っていると、砂漠の花の香りが立ち込めている。」という一種の開放感と、「マリワナを吸いながら走っている。」という麻薬による高揚感の二重の意味となります。そして、主人公は頭が重くなり、目もかすんできたので、遠くに見つけた灯りに誘われて、夜を過すためにホテルへ入ります。
礼拝の鐘(mission bell) は、カトリック教会で鳴らすもので、ホテルで鳴らすことはまずありません。ですから、この鐘の音を聞くと、カトリックの信者は天国や地獄という教義を連想し、同時に自分が入ったホテルが普通とは違うことに気付きます。
ようこそホテルカリフォルニアへ(Welcome to the Hotel California)の部分は、少しチープな広告のような言葉を使って、第一節の歌詞とのギャップを作っています。しかしここでも、「豊富な部屋があり、あなたは(何かを)見つけることができる。」という暗示めいた言葉を含んでいます。
彼女の心はティファニーのねじれ、彼女はメルセデスの曲線を持っている(Her mind is Tiffany-twisted, She got the Mercedes Bends,)の部分は、「ニューヨーク5番街の有名な宝飾店ティファニーの洗練されたデザイン、高級車メルセデスベンツの美しいライン」に象徴される内面的な気品と「女性の持つ腰のくびれやボディラインが高級品のようにゴージャス」というイメージがあります。(the Mercedes Bendsはthe Mercedes Benzのもじり・洒落)そしてもう一つ、ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin、1943-1970)が最初に歌ったサンフランシスコのサイケデリックバンド、ビッグブラザー&ホールディングカンパニー(Big Brother and the Holding Company)に影響を与えたティファニーシェード(Tiffany Shade)とジャニス・ジョプリンの曲「メルセデスベンツ」を連想させて、ジャニス・ジョプリンへのオマージュともとれます。そしてこのホテルが、そんな女性を中心とした、かわいい少年たちが踊り、「思い出す」「忘れる」という過去に囚われている一種のコロニーであることが分ります。(女王に支配された蜂や蟻の巣のようなイメージです。)
次に、主人公は理性を保つため、あるいは現実に戻るために、ボーイ長(給仕長)にワインを頼みますが、「私たちは1969年以来のスピリット(魂)をここには置いていないんです」 (We haven’t had that spirit here Since nineteen sixty-nine”)と言われます。1969年はウッドストックで大規模な野外コンサートがあった年。また、アメリカがベトナムから最初に撤退を始めた年でもあります。サイケデリック・ムーブメントによる自由な共同体という意識が、当時の若者の間でピークに達した年ですが、衰退の始まった年とも言えます。ジャニス・ジョプリンは1970年に亡くなっています。とにかく音楽の世界も、社会の動きや人々の考え方も変っていった時代です。ですから、このホテルがそれ以降の新しいスピリットがない場所ということになります。スピリットは蒸留酒のアルコール分(ワインは蒸留酒ではありませんが)と魂の二重の意味を含んでいます。そして、過去に捉われているこのホテルの住人たちが、「彼らはホテルカリフォルニアで生きてくのさ、なんて素晴らしい驚き、なんて素晴らしい驚き」「あなたのアリバイを持ってきて」と呼びかけます。「アリバイ(不在証明)を持ってきて」(Bring your alibis)は一般社会からの離脱を意味しています。
そして次が祝宴のとき、女性がここにいるみんなが囚人で、自分たちが作り上げたものだと告白します。そして野獣を殺せない。…自分たちが過去の意識に囚われている。それは自分たちが望んだ世界ではあるが、憎悪や競争がある現実的な世界に戻るための勇気を失っているという寓意でしょか?野獣は心の中の潜在的な魔と解せます。(ゴージャスな女王のような女性=美女と野獣の対比?)
最期の節で主人公は、現実へ戻るために出口を探しますが、夜警の男たちに、チェックアウトは何時でもできるが、二度と離れることは出来ないと言われます。(programmed to receive)ですから、戻れない仕組みになっているということです。ここではチェックアウトはホテルを離れる意思を示すことはできる、しかしこのホテルカリフォルニアが実際に立ち去ることは出来ない迷宮だと言っているようです。

歌の細部については以上のとおりです。それではこれをまとめてみます。先ず、この歌を単にドラッグによる幻想の歌と思うのは間違いです。コリタス(colitas)の言葉にこだわると、それ以降の歌詞の解釈ができません。「1969年」にこだわって、昔は自由で良かったという過去への郷愁の歌というのも感じられますが、少し違います。
私がキーワードと思うのは、(Bring your alibis)、(they just can’t kill the beast)、(programmed to receive)です。つまり、過去や思い出、失望や後悔などの後ろ向きな感情が心に宿って、社会や自分の属するコミュニティから一度離れた心はもう二度と戻せないという寓意だと思います。人間は記憶を頼りに、過去に縛られる動物なので、そうした負の感情を拭い去ることはできない。その負のイメージを象徴したものがホテルカリフォルニアで、誰もが客になる可能性があるということだと思います。

以上は自分勝手な解釈なので、他にもいろいろ考えられます。各節の言葉の意味合いを書いておきましたので、聴く人それぞれが自分なりの解釈ができます。ただし、大きな象を部分的に形容したからといって、象の全体が見えるものでもありません。とはいえ、それを考えるのもこの歌の楽しみ方のひとつです。でも、その前に音楽として楽しみたい名曲です。
…Welcome to the Hotel California




ホテルカリフォルニア(Hotel California歌詞)

On a dark desert highway,
Cool wind in my hair,
Warm smell of “colitas”
Rising up through the air,
Up ahead in the distance
I saw a shimmering light,
My head grew heavy and my sight grew dim,
I had to stop for the night.
There she stood in the doorway,
I heard the mission bell
And I was thinkin’ to myself :
“This could be heaven and this could be hell”
Then she lit up a candle,
And she showed me the way,
There were voices down the corridor,
I thought I heard them say

Welcome to the Hotel California,
Such a lovely place,
(Such a lovely place)
Such a lovely face
Plenty of room at the Hotel California,
Any time of year,
(Any time of year)
You can find it here

Her mind is Tiffany-twisted,
She got the Mercedes Bends,
She got a lot of pretty, pretty boys
she calls friends
How they dance in the courtyard,
Sweet summer sweat
Some dance to remember,
Some dance to forget

So I called up the Captain
“Please bring me my wine”
He said, “We haven’t had that spirit here
Since nineteen sixty-nine”
And still those voices are calling from far away,
Wake you up in the middle of the night
Just to hear them say:

Welcome to the Hotel California,
Such a lovely place,
(Such a lovely place)
Such a lovely face
They’re livin’ it up at the Hotel California,
What a nice surprise,
(What a nice surprise)
Bring your alibis

Mirrors on the ceiling,
The pink champagne on ice, and she said:
“We are all just prisoners here,
Of our own device”
And in the master’s chambers
They gathered for the feast,
They stabbed it with their steely knives,
But they just can’t kill the beast

Last thing I remember, I was running for the door,
I had to find the passage back to the place I was before,
“Relax,” said the night man, “We are programmed to receive,
You can check out anytime you like… but you can never leave”

ホテルカリフォルニア(Hotel California訳詞)

暗い砂漠の高速道路で、涼しい風が髪をなびかせる
コリタスの温かい匂いが、あたりに立ち上ってる
頭を上げて見る彼方に、私は輝く光を見つけた
頭が重くなり、視力がかすんできたので
夜を過さなければならない
彼女が入り口に立っているところで
私は礼拝の鐘を聞いて
そして私は自分自身のことを考えた
「これは天国か、それとも地獄かもしれない」
すると彼女はろうそくを灯し、私に行き先を示した
廊下をおりるとの声がした
私は思った、彼らがこんなふうに言ってのが聞こえたと…

ようこそホテルカリフォルニアへ
なんて素敵な所
なんて素敵な所
なんて素敵な顔
ホテルカリフォルニアの部屋の豊富です
年中無休で
年中無休で
あなたはここで見つけることができます
あなたはここで見つけることができます

彼女の心はティファニーのねじれ
彼女はメルセデスの曲線を持っている
彼女は多くのかわいい、かわいい男の子を持っている
彼女が友人と呼んでいる
彼らは中庭でダンスを踊っている
甘い夏の汗
何人かは思い出すためにダンスを踊る
何人かは忘れるために%8

88 thoughts on “ホテルカリフォルニア(歌詞和訳と意味)イーグルス:Eagles – Hotel California”

  1.  初めまして、ロック好きおばちゃんです。イーグルスはそんな詳しく無いのですが、この曲は大好きです。イントロ長すぎて、カラオケ向きじゃないですけど、悩み多い状態の時にはつい聴いてしまう曲です。
    昔、大好きな人が居たんですが、お互い惹かれてる確信はあっても、お互い我が強すぎて、成就する事が出来ませんでした。そんな彼が、私に送ってくれた曲がこの曲でした。。
    今頃は、きっと幸せな家庭を築いてるんだと思いながら聴くと、さらに感慨深い物があります、そういう曲がこの曲であって良かったなぁって素直に思える名曲です。

  2. この記事とたくさんのコメントに出会えてシアワセです。
    以前から、不思議なホラー小説みたいな歌だなと思い、本当の意味が知りたいと思い続けていました。『エンゼルハート』なんて映画のことを考えたり。。

    Tiffany-twisted というのは昔(私の若い頃に)ティファニーのtwisted-heart ベンダント・ヘッドが大流行したので、それと掛けてあるんだと単純に思い込んでました。

    ともかくありがとうございました。

  3. ZuiZuiTopさん

    コメントありがとうございます。

    誰も書いてくれませんでしたが、この映像のリハーサルからライブへ続く高揚感、ロック好きにはたまりませんね。
    それから、この記事では、長くなってしまうので書けませんでしたが、ホテル・カリフォルニアの歌詞が不規則ですが、韻を踏まえていることにも気付かれることと思います。この時代のロックが音楽的にも文学的にも優れていたことは、世代を超えて、更に評価されるべきものだと思っています。

  4. トップの2つの画像のうち、上の画像では最初にバックステージでメンバーがアカペラで歌っています。その画像がゾクゾクする程かっこよくて、何度も見ています。
    you tubeじゃないので、何度もこのページを開いて見ています。
    で、イーグルスのことがもっと知りたくなり、ネットをあさっていました。
    ドン・ヘンリーは作詞の時に慎重に言葉を選び、発音にもこだわったとか。
    あ~やっぱりロックは楽しいな。
    もっと知りたいけど、時間がないな。

  5. 歌詞の最初の「calitas」が分からず、
    25年前の高校生の時、意味を調べるのに挫折しました。

    いや~。

    たまたま読ませていただきましたが、おそれいりました。

    25年前の謎が解けました。

    なんといっても、ドラマーが叩きながらブレ
    ずに歌う姿が衝撃でした。

    何度もVHSで繰り返し見ていたのは、ギタリストが向き合って弾くところでした。

    陶酔しながら何度もみていました。

  6. 最近、ロックの名曲の対訳読むのにハマってます♩
    みなさん、自分の人生や、時代背景など、色んなコトをアタマに浮かべて、この曲をカンジてるんだなぁ〜と思いました。
    そして、1人の男のアタマに浮かんだ曲の世界が、バンドを通して形となり、世界中の人々の脳ミソを、心を、カラダを、刺激し、つながる…。
    ロックは宇宙だ‼なんて思い、夜中なのに、デカい音で、夜空に向かって、ギターを弾きまくりたくなりました‼

    皆さんが綴っておられる解釈等々、否定する気はさらさらありません。ボクのこの曲にまつわる経験とカンジ方も、仲間に入れて頂けたら…と思います

    売れないバンドマンだったボクをかわいがってくれてたジャンキーというか、本場のヒッピーに憧れてたオッサンが、マリファナをごちそうしてくれると、いつも、自慢のサウンドシステムで、イーグルスのこのアルバムを聴かせてくれました。
    オッサンは、どっぷりキマると、必ずこの曲をループさせたまま、眠りに落ちていきます。
    ボクもオッサンもネイティブではありません。でも、歌詞は、なんとなくわかっているので、マリファナのトリップそのものに進む歌詞と曲に、心地よく、いつまでも、何度でも、身を委ねられました。
    アタマの中で、オッサンは、リアルタイムに体験したあの時代を泳いでいたのでしょう。ボクも、イージーライダーや、ウッドストックをカンジながら、いつまでも、横になって、聴いてました。
    歌詞に、ディテイルを散りばめるのは、みんなそうですよね。
    そして、カッコいいロックは、シンプルでストレートなものですよね。
    ボクは、社会的、時代的背景のディテイルが、散りばめられてるものの、コカインや、シャブといったハードドラッグではなく、お酒による単純な酩酊感でもない、マリファナによるトリップを曲にしたものだと感じます。
    色々、深く考えすぎてる時期に、『あぁ、また吸ってるゎ…』って時に、精神病棟の強烈な印象を加えて、出来た曲じゃないでしょうか?
    チカチカしたカンジと、どんよりしたカンジと、救いとが、歌詞にも、曲にも、絶妙に表現されてると思います。
    そして、ボクは、この曲で表現したいコトの中心は、閉塞感だ、とは思いません、あくまで、光、未来、救いが、核に表現されてると感じます。

    もちろん、しょ〜もない失恋の歌詞だったとしても、充分、名曲になってたと思うけど…。

  7. こちらのイーグルスへのインタビューでひとつの回答が示されています。
    なるほど…という感じですが、数十年の間オーディエンスやリスナーに議論を生み、また想像力をかきたて、ひとつひとつの世界観にどっぷりとひたれるこの歌詞はやはり素晴らしいですね。
    http://www.universal-music.co.jp/eagles/news/eagles-interview/

  8. 度々すみません。補足です。

    1969年より少し前、ロック界では「悪魔崇拝」が流行っており、The DOORSのジム・モリソンも、黒魔術に凝っていた女性と、悪魔的儀式の結婚式をあげました。
    お互い、指だったかな?をナイフで切り、血を杯に入れ、飲んだそうです。ウゲェ。

    イギリスでも、「コーヴェン」と言う悪魔崇拝を売りにしたバンドがいて、ステージでも、黒ミサみたいな事をやったりしてました。(;゚□゚)ゲッ。

    ローリング・ストーンズも「悪魔を憐れむ歌」なんかやってて、ミック・ジャガーも身体にペイントで悪魔の絵を刺青みたいに描いてたり。

    イーグルス自体は入ってなくても、その頃の「悪魔崇拝」の流行の事を歌ってたりしても、不思議ではないのかなぁ、と思ってみたり・・・

    ああ、LED ZEPPELINもギターのジミー・ペイジが、アレスター・クロウリーの家を別荘に買った事も有名ですね。

    今の「ブラック・メタル」の元祖?は古くからあったんですね。

    とはいえ、実際、北欧のブラック・メタルは「悪魔崇拝」はやってないですけどね。北欧神話や、北欧太古の神、オーディーン崇拝や、バイキングとか(それも今では古いかな?)ですもんね。

    でも、みなさんの解釈の方が素晴らしいので、これは、ホラー好きな人にとって、「それも面白い」くらいの話しなので。

    信じる信じないは、あなた次第です(笑)

    って「都市伝説」ですね(≧∇≦)

    でも、ちょっとは、イーグルスのメンバーも「悪魔崇拝」ネタを、ちょっと入れてたりして??

  9. 以前「NEWS WEEK」で読んだのですが、多くの著名人が参加している「悪魔崇拝サークル」みたいのがあって、
    それにイーグルスのメンバーも会員になっており、その事を歌った歌だ、と書かれていました。
    だから最後の「チェックアウトは出来ても・・・」
    っていうのが「悪魔崇拝サークル」を脱会する事は出来ても、逃げられないって意味で、脱会した人は、悪魔に殺される、と言う事が書かれていました。

    みなさんの解釈が、どれも素晴らしく、興味深かったので「こんな逸話、というか、噂もあるよ」と言う事を書かせて頂きました。
    こんな風に考えてみるのも、怖くてワクワクしませんか??(笑)
    ホラー好きなものですから「もと刑務所」とか「精神リハビリ施設」とかの解釈に、ワクワクさせられました(笑)

    ちなみにこのアルバムジャケット見開きですよね?
    このジャケットを開いた時、中の写真の建物の一箇所の窓に「幽霊」が写ってます。本物かどうかはわかりませんが、それを見ると尚更ゾクゾクしませんか?(笑)

  10. どの解釈もすばらしいと思います。正解を絞り込むのではなく、多様な解釈によって世界観が拡がっていくことが素敵だと思います。

    それからestefanyさん、個人的な話を聞かせてくれてありがとうございます。今後もこの曲を何度も耳にする機会があると思いますが、そのたびに思い出すのはあなたのお母様と恋人と指輪のストーリーだと思います。この曲に新しい意味を加えてくれたことに感謝します。

  11. 何年も溜まった情報に今更書き足すのもおこがましいですが
    オヤジバンドでこれをやってみようか、というところから歌詞が気になってこのページを見つけました。
    おかげでいろいろ深い意味がわかって皆さんありがとう。
    メルセデスベンツは綴り間違いだろう、ぐらいに思ってましたから、、
    しかし歌うのは超ムズイ。

    でも一言だけちょっと違う解釈を。

    確かにカメリロホスピタルはそう呼ばれているのかもしれないし、写真を見るとジャケットの建物に(同じではないが)よく似ているけど、
    それだと、精神病院の人の妄想の歌みたいになってしまいます。
    それだと人ごとです。

    その病院がある事は前提に、ホテルカリフォルニアというのは頽廃したカリフォルニア州のことをそう呼んでいるのだと思いました。
    宇宙船地球号とか浮沈空母日本とかいうのと同じで、
    69年以来魂も抜け、ブランドに酔い、ナイフは持っても戦う事はしない、
    街に囚われてどこへも出て行かない、
    かつては反戦とか政治意識の高かったこの場所は
    どこいっちゃったんだ、、みたいな意味だと思うのですがいかがでしょう。

    今世界で一番頽廃して出口のないの東京を見てると
    ますますそう思えて来ます。

  12. 皆さんそれぞれの解釈を見て、なるほどと感心しています。私もちょっと参加させてください。
    まず、この詩全体が回想ですよね。最後のシーンが現在です。今は、この世界に浸かってしまった僕が、浸かるに至った道筋を回想しているのです。最後に覚えているのは・・・というあたりからそれが窺えます。
     また、韻が多く用いられていますので、多少のword choiceに無理があっても、韻を優先しているように思えます。
     さて、以上を踏まえて、私なりの解釈を展開してみます。
     まず、冒頭のcolitasが空中に立ち込める状況は、すでに周囲が怪しい状況、この世界が広がりつつある状況を意味します。もっとも、これに頭痛を覚えるあたりは、「僕」はまだ染まっていません。 彼女は、この世界に人を誘う案内人です。別に具体的な人間である必要はありません。「僕」に見える幻想でもよいのです。しかし、少なくとも、現在は、救い、福音に誘う存在として登場します。mission bell やlit up a candleはそれを象徴するものです。
     しかし、「僕」は彼女が誘う世界に踏み入れるかどうか半信半疑です(heaven or hell).しかし、あの世界につながる通路の先からは、ここが歓迎されるべきすばらしい場所であるという声が聞こえるような気がしています。なお、この段階では、I thoughtと表現されていることは計算上のことです。後には、このI thoughtはなくなります。
     なお、faceはplaceとの韻ですから、外観という意味としてもよいとは思いますが、ここは、この世界に浸かっている彼ら一人ひとりの顔という意味に捉えてもよいと思います。外観ということであれば、建物の外観というよりは、もう少し観念的なこの世界の外観ということでしょうが、この世界を外から見るというな客観的な視点は、ここでは窺えないように思います。
     彼女を形容するTiffany-twistedやMercedes Bendsは、彼女の救いが実は非常に現実的なものであることを意味するものと捉えればよいでしょう。  なお、boysはtheyと同じで、この世界に浸っている者です。彼女から見れば、彼女の誘いにしたがってこの世界になじんだものは友達なのですから。
     なお、rememberとforgetの目的語がありませんが、この世界に入る前のことでしょう。ある者は、回想しようとして、ある者は忘れようとして(いずれにしても、彼らにとっては、前の世界は苦であったという前提であろうと思います)。
     
     my wineとは、僕が本来指向する物の象徴。後の、この世界の象徴であるpink champagneとの対比です。しかし、そんなものは1969からないといわれてしまいます。そう、世界は変わってしまったことをあらわしています。
     ここで、僕には、歓迎の声がはっきりと聞こえてきます。このときは、聞こえたと思ったのではなく、聞こえたのです。つまり、僕もこの世界に這いこみつつあります。
     この世界に浸っている彼らは、この世界の楽しさを謳歌しています(living it up)。それは、「僕」にとって、驚きであると同時に素敵なものと捉えられます(nice surprise).僕にそうでないというのならその証拠をもってこいとまで言わせます(なお、bring your alibisといっているのは、I
    (僕)としか考えられません)。
     
     僕は、ベッドの上に横たわり、天井に張られた鑑写る自分の姿とpink champagne を眺めるていると、彼女は、ここでは皆囚われている、でもそれは、自分自身でそうしているといいます。なお、device やprogramには、自分の意思ではどうにもならない大きな仕掛け、つまり社会全体の流れや雰囲気といったニュアンスを感じます。つまり、抗おうにも抗いきれない大きな力(しかも、退廃的で魅力的なもの)に支配されているイメージです。
     僕は、結局この世界に呑みこまれていく(回想している現在は呑み込まれてしまっている)のですが、それでも最後に覚えているのは、この世界から脱出しようとしたことです。しかし、night man(夜警=night watchman、ここでは、監視者程度の意味か)は、それに気づいても、止めもせず、むしろ、「どうぞご自由に、でも、そうはできないでしょう」といわれてしまいます。ここは、受け入れるようにできているのですというわけです。Weといっているのは、この夜警の目から見たら、「僕」もこの世界の側の者に見えることを間接的に示しているのです。

     おそらく、作者は、このような心象、雰囲気を伝えたかったに違いありません。聞き手、読み手が、それを現実の事象や事物とどのように結び付けるかは任せたということだろうと思います。したがって、われわれの自由な解釈の余地があるのですが、まず、この建物がどこかということによって、伝えようとするメッセージが異なるということにはならないと思います(少なくとも、そうならないように解釈するのがよいと思います)。 
     なお、私には、この歌詞中のbeastがよく分かりません。この世界のマスターの部屋で繰り広げられようとするfeastは、この世界の人々にとっては楽しい物をあらわしているはずなのに、もし、it がbeastだとすると、beastを殺さずにおくことが、この世界と親和的であるはずです。beastに米俗にドラッグの意味があるようですが、どうもぴんと来ません。

  13. アメリカでは多くの人がCamarillo State Mental Hospitalだと解釈していますよね。ホテルのようで可愛らしい建物に、ベルタワーもあります。

    カメリアさんの解釈が一番しっくり来ますよね。

    70年代のアメリカ音楽には政治的意味合いを持つ歌が多いですが、この歌はその考え方だと矛盾点が多すぎます。

  14. はじめまして。

    高校生の頃、深夜放送で聞いたこの曲が大変印象に残ったのですが、同時に聞き取れたわずか数フレーズだけでも大変奇妙な歌詞であることに気づきました。(偶然ですが、私も「トワイライトゾーン」のエピソードのようだと感じました。)

    ドーナツ盤を買って訳詞に挑戦したのですが、ぜんぜん意味がわからず挫折してしまいました。

    先日なにかの拍子にそれを思い出し、検索したところでここにたどり着きました。

    さすがにあれから30年以上も馬齢を重ねましたので、辞書などには記述されていない文化的背景やサブカルチャーの知識がないとこの歌詞が理解できないことは想像がつきましたが、コメントを含めこのサイトに示されている内容で、ほぼ満足のできる回答が得られたように思います。

    歌詞に限らず抽象的な作品の多くは、その意味に関して「受け取る人の理解に任せる」というスタンスだと理解しますので、おそらく「これが正解」というものはないのだと思います。

    ただし、「受け取る側の理解」がある程度豊かなものとなるためにはやはりそれなりの知識が必要であり、それをこのサイトで得ることができた、と感じています。

    大変ありがとうございました。

  15. adminさんの歌詞の解釈に大賛成です。
    当時のアメリカの時代背景や国民の心情などから考えると。
    日本でも ’70年代後半にこの曲の意味について話題になり、ベトナム戦争が終わった後に芽生えてきた「当時のアメリカの喪失感(アメリカの繁栄、アメリカンドリーム、自由、カウンターカルチャーなどの消滅・喪失)」を描いた曲である」と自分では決着をつけていたんです。
    その後、年月を経るとともに、またいろいろな解釈があちこちで聞かれるようになって(まあ、それでいいのですが)、ちょっとむすむずしてたところでした。

    さしでがましくて恐縮ですが、私が『Desperado』の訳と解釈をやってみたものがあります。

    http://yurayuragusa.blog.fc2.com/blog-category-12.html

    よかったら、ご覧ください。

  16. この曲のモデルは、1997に閉鎖したカリフォルニア州カメリオにある州立精神病院(Camarillo State Mental Hospital)です。
    歌の通り、高速道路を脇道に抜けて進んだ砂漠にポツンと建っており、スペインの伝道所のような白壁に緋色の瓦屋根の愛らしい建物の中央に、鐘塔があります。
    民間保険制度のアメリカでは、金払いの良い保険を持つ精神病患者はなかなか退院させてもらえず、精神科医の養分(飼い殺し)になる問題があります。
    かわいい患者のおかげで、女医がティファニーにメルセデスで贅を尽くしていても不思議ではない話です。
    当時はここで1000人以上の人が退院かなわず亡くなっており、跡地は有名な心霊スポットとなっていました。
    現在は大学として再利用されていますが、鉄格子のはまった極小さな窓など、建物は当時のままです。

  17. レベル2の刑務所は、レベル4等の厳しい刑務所から降りてきた囚人にとっては、まるでホテルのように素晴らしい環境だったらしく、”Hotel Californi”と呼ばれるようになった。ということが誰かの獄中記か何かに書いてあった記憶があります。ともあれ素敵な曲ですね。

  18. ヴェリタス読者さん

    コメントありがとうございます。
    和訳のTwiffany-twistedのくだりは、女性の魅力的な外見と内面的な「ねじれ・歪み」をちょっと洒落てみた、といった部分だと思います。
    アメリカ経済の先行きの不透明さを「ホテル・カリフォルニア的金融政策」とは、言い得て妙ですね。でも、この先にやってくるかも知れない世界恐慌の怪しい雲行き、すごく気になりますね。

  19. 本日の日経ヴェリタスで、昨年末米ダラス地区連銀のフィーシャー総裁が「FRB(米国の日本銀行に相当)は、”ホテル・カリフォルニア的金融政策”と呼べるリスにひんしている」と指摘して話題に。。。という記事が掲載されており、気になってこの掲示板にたどりつきました。記事中では、”ここは天国かもしれないし、地獄かもしれない” 、”チェックアウトは好きな時にできるが、立ち去ることはできない”という歌詞が引用され、「緊急対応だったはずの金融緩和も、長引くほど引き際が難しくなっている。迷宮から無事出られることを祈るばかりだ。」と結ばれています。

    さて、和訳ですが、Twiffany-twistedのくだりは、

    その女は(ティファニー等の)高級ブランド志向で、(メルセデス・ベンツの様に)抜群のプロポーションだった。

    ということが言いたかったのではないかと思います。

    メルセデス・ベンツは英語で、Mercedez-Benz ですので、あえてBends(曲がっているのもの等の意味)を使って、心の次に、彼女の外見についてコメントしたのだと思いますし、その後の歌詞とも、うまく意味がつながります。

    ご参考まで。

    しかし、すごく昔の歌詞がここまで話題になる、ポール、イーグルス、そしてビートルズはやはり偉大ですね。

  20. shokan さん

    コメントありがとうございます。

    異国の地でホテル・カリフォルニアを聴くなんて「What a nice surprise」ですね。きっとこの曲はあなたに素敵な存在証明を残してくれたものだったのですね。

  21. 今、タイのバンコクにあるホテル・カリフォルニアで宿とってます。私が中学生、高校生のときによく聞いた好きな曲です。ジャニスの「ベンツがほしい」も当時はお気に入りでした。それと結び付いた訳はうれしいです。

  22. 質問者の謙虚さ、それに誠実さが良い。

    音楽好きはかく在りたいもの、なぁ~んてね。

    詞の意味深さやミステリーは昔から語られていて
    今なお・・って、へぇ~てね。

  23. 拝見して
    素晴らしい解説でした。

    多岐に亘る詳しい知識に驚いています。
    おいくつで、どのような経歴の方なのでしょうか?

  24. サビが耳に残るいい歌ですよね。歌詞を読もうとして検索してここにきました。

    シンプルに、カルフォルニアでこの女性に招かれていったらどうやら普通のパーティーじゃなくてカルトグループの集会だったので急いで逃げてきた、というだけの歌詞だという解釈を聞いたことがありますよー。アメリカでアメリカ人からきいた解釈ですが、私も長年そう思っていました。カリフォルニアには仕事で有名人がよく集まっていますが、私ももし「面白いパーティがあるよ」なんて言われてふわふわ参加したら夜がふけるにつれてなんだかカルトじみてきて、みんなで集まって生贄を捧げる段階になったらさくさく逃げますね。

  25.       「ホテル カリフォルニア」

    とは、カリフォルニアにある 刑務所 のことですよ。
    CRC と言って カリフォルニア・リハビリテーション・センター の 通称 です。

    アメリカの刑務所には 犯罪者によって収容先が異なりレベル4 は凶悪犯罪者です。 CRC は レベル2 ですから 下から 二番目と言うことです。

     1930年代には アル・カポネ がオーナーとして所有していましたが、 カポネ 逮捕後は政府に没収され、軍の施設として使われていましたが、後に 受刑者を収容する施設になりました。

     5年以下の 麻薬常習者 や 社会不適応 な人間が収容される、 刑務所 というよりリハビリするための 更生施設 という 感が強いですね。

     

  26. 来週のBS-TBS「SONG TO SOUL」は、ホテル・カリフォルニアですね。「ロックフロンティアの終焉、夢と現実」というテーマ、ドン・フェルダーが出演するなどとても楽しみです。http://w3.bs-tbs.co.jp/songtosoul/onair/onair_08.html

  27. 歌詞の解釈、参考になりました。
    メロディは最高なのに、歌詞の意図が全く意味不明な曲ですね。

    ジョン・トッド曰く、ロックミュージックの歌詞は魔術師の言葉で作詞されており、そのままでは解釈不可能です。
    ただ、後半にでてくる場面は、【beast】、【master’s chamber】、【feast】、など、悪魔崇拝の生贄儀式を連想させますね。

  28. 今さらですが、
    「Her mind is Tiffany-twisted」
    「She got the Mercedes Bends」
    について私見ながら情報提供させて下さい。

    まず、「Tiffany-twisted」についてですが、
    「mind」という単語が主語として使われていますので、
    http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&stype=0&dtype=1&p=twist&oq=
    の他動詞の項6番の「ゆがんませる」という意味で使われているかと思われます。

    また、「the Mercedes Bends」についてですが
    「the ~s」という形を取っていますので
    http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=bend&stype=0&dtype=1
    の名詞の項4番(1)の「潜水病」という意味で使われているかと思われます。

    いずれにしても、「ゆがんだ」とか「病(やまい)」とか悪いイメージの言葉で綴られています。

    つまりは、この女がティファニーやメルセデスなどの高級ブランドに病的にまで執着する
    物質主義的な姿を批判的に描きたかったのでは?

    「彼女の心はティファニーのねじれ
    彼女はメルセデスの曲線を持っている」では
    そういったニュアンスが感じ取れないような気がします。

  29. 村上春樹の世界をイメージした。
    人間の心の中の響き

  30. 少々お節介屋 さん

    コメントありがとうございます。

    この記事の訳詞は、英語表現の直訳と意訳によって、元の英語歌詞を重視しましたので、確かに日本語としては不明確で、意味合いが少し違ってくると思います。
    ただ、My head grew heavyは「眠気」と共に、またマリワナによる影響という二重の意味合いがあると思いますし、「ティファニー」と「メルセデス」の部分は、ブランドイメージを借りて、女性の身体を比喩していますので、原詩の直訳としました。

    この記事を補足する、大変貴重なご意見ありがとうございました。

  31. 訳詩に正確でない部分がありますので、少しコメントさせていただきます。たとえば、My head grew heavy
    は、頭が重たくなったのではなく、次第に眠気が襲ってきたということですし、I had to stop for the nightは、夜を過ごさなければならないというより、一泊することにしたです。また、ティファニーのねじれでは意味がわかりません。そこはティファニーに陶酔ということですし、メルセデスのところも、彼女がその曲線を持っているでは、日本語にならないですね。メルセデスで頭をやられているということです。

  32. 「私たちは皆、此処の囚人だ。
    それは自ら仕掛けたに過ぎない」
    で、彼らは祝宴のために(囚人を裁く)判事の執務室で集まった、
    そしてその祝宴を鋭いナイフで刺したんだけれども、
    彼らは、反キリスト者まで殺すことはできなかった。

    僕はずっと覚えている、僕がその扉に向かって走ったこと。
    僕は僕が元居た場所に戻るための通路を探さなければならなかった。
    「頑張るなよ」、死神はそう言った。
    「僕らは受け入れるように仕組まれてるし、
    君たちは何時でも好きな時に消えることができるはずなのに、
    ここから決して離れられないんだよね。」

  33. 私はこの歌を愛しています。私がこの歌をしったのわ母のはなしを聞いてからです。母の話とは私の母が20ごろなので約30年前のお話です。母はそのころとても大切な恋人がいました、そしてその前にできていた子供が母にはいました、そのこは3歳くらいでまだ高校生のころにできた子供なので自分で育てることができませんでした。それに自分の母親も早くに亡くなってしまったので母は自分の親友の母に面倒を見てもらうことになりました。それから付き合い始めた人がその人でやさしくて母をすごくはげましてくれました。その人とよく二人で踊った曲がhotel californiaでした。母は日本に行くことになりました。そしてかれは母に言いました。「日本から帰ってきたら俺と結婚しようと子供も一緒にそだてようと俺は二人を愛してるから」とやさしく母に言いました。母は嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。そして母は日本に旅立ちました。そして母は日本でお土産子供の服恋人の服などを鞄いっぱいに買いました。そしてコロンビアに帰るまであと3日になった日コロンビアの親友から電話がかかってきました。そして親友はいいました「彼が死んだ、彼が死んだピストルでうたれて死んだ」と。母は頭が真っ白になりました。そして母はコロンビアにかえり彼に会いました、彼はとても冷たくねむっていました。そして彼が死んだ時に着ていた服の中にメモと小さな箱がありました。メモには「愛しい君へ」とかかれてありました。箱の中にはユビアがはいっていました。親友にきくと「彼はいつあなたが帰ってきてもこれをわたせるように」といっていたそうです毎日毎日。そして母はいまでもHotel Californiaを聞くといつも涙を流しています。

  34. TAXI 東奔西走さん

    コメントありがとうございます。
    ご参考になったならば記事を書いた甲斐がありました。
    「ホテル・カリフォルニア」の歌は1969年代後半から70年代初頭のアメリカの精神風土をよく現していますが、人間の心のゆがみというようなものを描いている点では、今でも通じる普遍性がある思います。美しいメロディと謎めいた歌詞。やはり名曲ですよね。

  35. 永年の謎が解けたような解放感を感じています。
    また他の方の解釈も大いに参考になりました。
    リンクフリーとのことですので私のブログにこいらのアドレスを記載させていただきました。
    ありがとうございました。

  36. Hotel Californiaという宇宙を感じました。
    もちろん、どこにもない閉塞空間のひとつ。
    で、迷い込んだものは出られない。
    見えているものは本当は存在しない。
    自分と他を比較しても解答は得られない。
    ひとつだけはっきりしているのは…
    もう、行くところまで行き着いてしまった
    自然の猛威は過程にすぎない。
    人類を閉じ込めないと宇宙という生き物が
    あぶない。

    ミヤザワケンジの「注文の多い料理店」の
    啓示にも似ている。

  37. ロニーコールマンさんコメントありがとうございます。

    共産主義であれ、資本主義であれ現代の集権的な社会で人は集団の一員として機能することが求められます。学歴社会は機能する集団の一員を作るための仕組みとしてできあがったものです。慣習や法律、道徳までもがこうした社会からはみ出さないために作られています。
    企業犯罪などで個々の役員や社員が不都合なことを会社というコミュニティのために無視してしまうのは、責任の分散や回避の仕組みによるものですが、そのコミュニティで個人は自己を見失ってしまう例だと思います。
    60年代のフラワー・ムーブメントはこうした没個人の社会以外のコミュニティの在り方を摸索したものでしたが、結局は現代社会の中で消滅しました。その無力感や絶望感がこの歌の最後のくだりから感じられるのだと思います。

  38. “We are programmed to receive,
    You can check out anytime you like… but you can never leave”

    最後のくだりは考えさせられますよね。
    いつでも学歴社会からドロップアウトはできる。
    でも、逃げられはしない。
    俺たちは受け入れるようになっている。
    学生時代に初めて聴いた時そう解釈し、涙しました。
    社会に出てからも同じですね。人は様々なしがらみから逃げられはしない。
    日本は原発からの電力の宴に酔い、今目が覚めて、逃げようとしていますが、逃げてもまた別の利権に縛られる。人間社会の悲しい性を歌った曲だと思います。

  39. dog_gettさん
    コメントありがとうございます。
    公民権運動とベトナム戦争の泥沼化で混乱した社会の体制を立て直すために、また権利と保障、財政再建と経済成長の代償として、社会の管理化が進み、
    真の自由思想が封じ込められたことは事実だと思います。その意味で当時の若者が身をもって感じた閉塞感がこの歌詞の根底にあると思います。

  40. どうも、こんばんは。

    確かにこの曲の歌詞は考えさせられます。

    私は、アメリカ社会そのものの閉鎖性を歌っているのだと思います。
    アメリカでは真実は隠蔽されています。
    言論の自由や、民主主義は、実は、見せ掛けであり、米国民は、すべてホテルカリフォルニア的な世界に幽閉され、管理されている、ということを歌っています。

    リベラルな運動は60年代に封じ込められた、と。
    現在も、USAPが管理するのがUSAです。

  41. u16さん コメントありがとうございます。

    精神的、肉体的に束縛されていることから、一種の閉鎖的空間がイメージできるので、精神科の病棟という発想も間違いではないと思います。それにイーグルス自身のコメントもありませんので、特に正解となる解釈も存在しません。歌を聴く人それぞれが感じたことが正解なのかとも思います。

  42. いろいろ哲学的な意訳があるんですね。
    知りませんでした。
    ずいぶん前に、アメリカ人の友人から「Hotel california」は精神科の病棟を意味すると聞きました。
    その彼が、某の根拠を持っていたかどうかは知りませんが、分裂症患者の妄想を歌にしたものと思って聞いていました。
    それはそれなりにつじつまが合いそうに思われませんか?
    前でのかたがたほど高尚な解釈にはつながりませんが・・・。

  43. banbeeさんコメントありがとうございます。

    ストーンズの「ギミー・シェルター」、オルタモント・スピードウェイでのヘルズ・エンジェルスの暴行殺人事件は、確かにひとつの時代の終焉を象徴する衝撃的な出来事でした。このキーワードを忘れていました。私と同じように多くの人にとって貴重なご意見だと思います。
    Steely Knivesをスティーリー・ダンの商業主義の喩えとするのも興味深い意見です。
    大変参考になるご意見に感謝いたします。

  44. はじめまして。
    私の方からも気になったことを。
    1969年は音楽界の大事件「オルタモントの悲劇」も挙げられます。ストーンズのコンサートの最中に黒人青年が殺された事件です。

    あと、歌詞中のSteely Knives(ナイフの複数形)はスティーリー・ダンを、The Beastは商業主義に染まった音楽界とも言われています。

  45. Nick’s Barさん、素晴らしいコメント有難うございます。
    この歌詞を解釈するうえで、またそのメッセージを知るうえで、多くの人たちにとっても、とても有益な情報です。大変参考になりました。

  46. 色々な人が、この歌詞を解釈していますが、一応に「1969年」をウッドストックが開催され、その後ロックスピリットが退廃して行ったとしています。私はもう少し具体的なことを言っているのではないかと思っています。この年、アメリカで初めてカリフォルニア出身の政治家が、アメリカンドリームの頂点である米国大統領に就任しました。しかしその3年後、ウォーターゲート事件で、米国史上初めて、在任の大統領が辞任する、という凋落を経験しました。歌詞の後半にでてくる、「ビーストを殺せないでいる」というのは、この事件をもみ消せないことを指していると解釈できます。ベトナム戦争の泥沼化、アメリカンドリームの消滅、そういう閉塞感を諦観をもって歌ったのではないかと思います。もちろん、最初に出てくるランプをかざした女性は、ニューヨークにそびえる「自由の女神」であることは疑いもないと思います。

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