JULIETTE GRECO- Sous Le Ciel De Paris 1962

ジュリエット・グレコの「パリの空の下」(Sous Le Ciel De Paris)です。元々は同名の映画、邦題は「巴里の空の下セーヌは流れる」(1951/仏) の主題歌としてジュリエット・グレコが歌ったものです。映画はパリに住む人たちの日常のスケッチ・点描といったものです。どこの都市にでもあるようなエピソードと悲喜劇に、観客は自分自身を投影して現実的な考えを巡らせるというリアリズムの映画です。それゆえに、この映画は冷徹とも言え、人に希望を与えるというものでもありません。そこで僅かな救い、あるいは明るい希望を歌っているのが、この主題歌「パリの空の下」です。粋で洒落た感じならイヴ・モンタン、情感を込めたものならエディット・ピアフでしょうか、今ではこちらの方がジュリエット・グレコよりも好まれているようです。
この歌には日常を超えた明るさがあります。私にとっては、イヴ・モンタンは洗練過ぎ、エディット・ピアフは日常を引きずっているようで、明るい気持ちにはなれないものです。もちろんこの二人の偉大な歌手でなければという歌がありますが、この歌は別です。パリという都市もけして犯罪や不幸なことが起こらない、夢のようなところではありませんが、そこにはささやかな幸せもある。そんな希望を感じさせるジュリエット・グレコの、パリとパリに住む人たちを慈しむような歌い方が好きです。気の利いた歌詞を歌うジュリエット・グレコは、ノスタルジックでもあり現代的でもあります。その微妙なバランス感覚が「パリの空の下」には一番合っていると思います。

Sous le ciel de Paris:作曲ユベール・ジロー Hubert Giraud、作詩ジャン・ドレジャックJean Dréjac・1951

Sous le ciel de Paris
S’envole une chanson
Hum Hum
Elle est n e d’aujourd’hui
Dans le coeur d’un garcon
Sous le ciel de Paris
Marchent des amoureux
Hum Hum
Leur bonheur se construit
Sur un air fait pour eux

Sous le pont de Bercy
Un philosophe assis
Deux musiciens quelques badauds
Puis les gens par milliers
Sous le ciel de Paris
Jusqu’au soir vont chanter
Hum Hum
L’hymne d’un peuple pris
De sa vieille cit

Pr s de Notre Dame
Parfois couve un drame
Oui mais Paname
Tout peut s’arranger
Quelques rayons
Du ciel d’ t
L’accord on
D’un marinier
L’espoir fleurit
Au ciel de Paris

Sous le ciel de Paris
Coule un fleuve joyeux
Hum Hum
Il endort dans la nuit
Les clochards et les gueux
Sous le ciel de Paris
Les oiseaux du Bon Dieu
Hum Hum
Viennent du monde entier
Pour bavarder entre eux

Et le ciel de Paris
A son secret pour lui
Depuis vingt si cles il est pris
De notre Ile Saint Louis
Quand elle lui sourit
Il met son habit bleu
Hum Hum
Quand il pleut sur Paris
C’est qu’il est malheureux
Quand il est trop jaloux
De ses millions d’amants
Hum Hum
Il fait gronder sur nous
Son tonnerr’ clatant
Mais le ciel de Paris
N’est pas longtemps cruel
Hum Hum
Pour se fair’ pardonner
Il offre un arc en ciel

パリの空の下(適当な訳詞です。)

パリの空の下
鼻歌が聞こえる
フム ム
それは今日少年の心に芽生えたもの
パリの空の下
恋人たちは散歩する
彼らが感じている幸せを
確かめているかのよう
ベルシー橋の下では
哲学者が座っていて
2人の音楽家と何人かの見物人
その後に続く何千人の人々

パリの空の下
夜まで歌が流れる
国歌を愛する人々
旧市街地から
ノートルダム大聖堂の近く
時には浮かないドラマ
そう、でも物語は
みんな変えられてゆくもの
夏の空の光線
船乗りのアコーディオン
希望の花咲く
パリの空

パリの空の下
喜びの川が流れる
それは、夜でおしまい
路上生活者や物乞い
パリの空の下
幸運の神様の鳥たちが
世界中からやってきて
ささやき始める
パリの空
彼のために秘密にしてること
20世紀から愛している
私たちのサンルイ島から

島が微笑むと
空は青くなって
パリに雨が降るとき
それは悲しいとき
ときにはやきもちを焼いて
何百万の恋人たちに
叱っているよう
明るい雷を光らせて
でも、パリの空は長いいじわるはしないの…
償いには、虹を架けてくれるの

Edith Piaf – Sous le ciel de Paris

Yves Montand – Sous le ciel de Paris

0 thoughts on “「パリの空の下」ジュリエット・グレコ:JULIETTE GRECO – Sous Le Ciel De Paris”

  1. Masa さん

    コメントありがとうございます。
    1970年代に、当時好きだったアンリ・カルティエ=ブレッソンが撮影した写真の風景を求めて、パリを訪れました。名所古跡よりも、身で感じた街の歴史と人々の営み、その臭いや空気、空の青さなどが今も心に残っています。それで、私もこの曲が今も大好きなのです。

  2. もう40年以上も前の話ですが、1971年から2年間Parisで生活をしたことがあります。この曲は数多いシャンソンの中でも一番好きな曲で、この曲が流れてくるとその頃の景色が胸の中を駆け巡るます。最近歌詞を覚えて歌いたいと思いこのページを開けました。

  3. 私は,リーヌ・ルノーの歌う「パリの空の下」が好きです。ところで,リーヌ・ルノーとジュリエット・グレコはどちらが古いのでしょうか。どちらも古いと言われればそれまでですが。

  4. 涼 さん

    コメントありがとうございます。

    ジュリエット・グレコのファンとして、勝手な意見を書いた記事ですが、ご賛同いただけて、とても嬉しく思います。
    ジュリエット・グレコって、クールなのに「温かみ」もあって、敢えて言えば「粋」なシャンソン歌手ですよね。

  5. はじめまして。

    ふとしたことから たった今初めてこの歌の存在を知って、このブログにたどり着いた者です。

    3つの音源を拝聴しましたが、
    確かにおっしゃるとおり、オリジナル版の方がより儚くて良いですね。

    それにしても、どうにも一撃でこの歌のファンになってしまったようです。

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