Deanna Durbin – Danny Boy

ディアナ・ダービン(Deanna Durbin:1921 – )は、1930から40年代のハリウッド映画で活躍した人気女優のひとりです。「アンネの日記」のアンネ・フランクの隠れ部屋にディアナ・ダービンの写真が貼られていたことも有名です。(現在も保存されています。)彼女の独特で美しい叙情的なソプラノをアンネ・フランクも聴いていたという想いで胸が熱くなります。

「ダニーボーイ」(Danny Boy:1913)は、アイルランドの民謡、「ロンドンデリーの歌」(Londonderry Air)にフレデリック・ウェザリー(Frederick Weatherly)が歌詞を付けたものです。1914年に始まった人類史上最初の世界大戦「第一次世界大戦」(Great War、War of the Nations、War in Europe)の悲劇を予見するような歌詞で、その後の戦争の拡大と共に、この詩が親しまれるようになり、「ロンドンデリーの歌」に歌詞を付けたものでは一番有名になりました。歌の内容は、戦争に親しい家族を送り出した人なら誰もが思う気持ちを代弁しています。それだけに今でも世界中に同じ心境にある人がいるのは悲しいことです。

Danny Boy – Londonderry Air – Gibson Fireside Bagpipes

「O Danny boy, the pipes, the pipes are calling From glen to glen and down the mountainside」ダニー・ボーイの「パイプが、パイプが呼んでいる…」の感じがこの動画から伝わるでしょうか?バグパイプの音は懐かしい故郷を象徴する音なのです。

フリッツ・クライスラー-ロンドンデリーの歌:Fritz Kreisler plays Londonderry Air

フリッツ・クライスラー(Fritz Kreisler, 1875-1962)は、ウィーン生まれのユダヤ系オーストリア人ですが、第二次世界大戦のためにフランス、アメリカに国籍を移した音楽家(ヴァイオリニスト、作曲家)で、生前は「20世紀最高のヴァイオリニスト」と称されました。上の動画は彼が編曲したアイルランド民謡のロンドンデリーの有名なバージョンです。ピアノの前奏・間奏が山田耕筰の「あかとんぼ」1927年(昭和2年)に似ています。

「ダニーボーイ」(Danny Boy)は、たくさんの歌手がカバーしています。エルビス・プレスリー、アンディ・ウィリアムス、エヴァ・キャシディ…なども紹介したいのですが、アイルランドに敬意を込めて、ケルティック・ウーマン(Celtic Woman)の美しい歌声を楽しんでください。

ケルティック・ウーマン-ダニーボーイ:Celtic Woman – Danny Boy

Celtic Woman – A New Journey – Danny Boy

ダニーボーイ(Danny Boy:歌詞・訳詞)Lyrics – Frederick Weatherly

O Danny boy, the pipes, the pipes are calling
From glen to glen and down the mountainside
The summer’s gone and all the roses falling
‘Tis you, ‘tis you must go and I must bide.

ああダニー坊や、パイプの音が、パイプの音が呼んでいる
谷から谷へそれから山際を下って
夏は過ぎ去り、そしてバラも全て落ちてゆく
あなたは、あなたは行かなければ、そして私は耐え忍ばなくては

But come ye back when summer’s in the meadow
Or when the valley’s hushed and white with snow
‘Tis I’ll be here in sunshine or in shadow
O Danny boy, O Danny boy, I love you so.

でも、あなたが戻ってくる頃、夏の牧場に
いいえ、谷間が静かに雪で白くなるときでも
日の輝く中、陰りの中で、私はここに居るでしょう
ああダニー坊や、ああダニー坊や、あなたがとても愛しい

But if ye come and all the flowers are dying
If I am dead, as dead I well may be,
You’ll come and find the place where I am lying
And kneel and say an Ave there for me.

でも。花が全て枯れ落ちる頃、あなたが帰ってきたら
もし私が死んでいて、もしも死んでしまっていても
帰ってきてそして私が横たわる場所を探して
それからひざまづいて、私のために祈りを捧げて
(Ave:アヴェマリアのアヴェは、「こんにちは」「さようなら」というラテン語の呼びかけの言葉です。ですから、「話かけて」「挨拶して」が正しいのかもしれませんが…)

And I shall hear, though soft, your tread around me
And all my grave shall warmer, sweeter be
Then you’ll bend down and tell me that you love me,
And I will sleep in peace until you come to me.

そうすれば私には聴こえるの、静かに、私を周るあなたの歩みが
それから私のお墓は暖かく、安らぐでしょう
あなたが跪いてそれから私を愛してるといってくれたとき
だから私は安らかに眠り続けます、あなたが私の元に帰って来てくれるまで

ダニー・ボーイWikipedia
ロンドンデリーの歌Wikipedia
フリッツ・クライスラーWikipedia
ディアナ・ダービンWikipedia
ケルティック・ウーマンWikipedia

5 thoughts on “「ダニーボーイ」と「ロンドンデリーの歌」:Danny Boy & Londonderry Air”

  1. ロンドンデリーの歌として昔は聴いていました。
    アンディの歌もいいですがハリーべラフォンテの歌、
    エリッククラプトンのギターもいいですよ。

  2. 人に人を殺させる戦争。そこにどんな正義があるのでしょうか。
    死んでいった人を祭り、儀式で詣でることに何の意味があるのでしょうか
    人に人を殺させないでください。そしてわたしを殺さないでください。

  3. Kazuko Ito さん

    コメントありがとうございます。

    美しくそして心に響く、ダニーボーイの歌。こうした抒情歌を愛する人が多い国は良い国だと思っています。Kazukoさんもきっとその中のひとりですね。

  4. 美しいダニーボーイを 2人の歌手で聞けて感激しました。おまけに歌詞も、一緒に歌いました。
    ありがとうございました。

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