Lester Young-On the Sunny Side of the Street

Ted Lewis – On The Sunny Side of the Street – 1930

On The Sunny Side of the Street (Words by Dorothy Fields Music by Jimmy McHugn)

Grab your coat and get your hat, leave your worry at the doorstep
Just direct your feet to the sunny side of the street
Can’t you hear that pitter pat and that happy tune is your step
Life can be so sweet on the sunny side of the street

I used to walk in the shade with those blues on parade
But I’m not afraid ‘cause this rover, crossed over

If I never had a cent I’ll be as rich as Rockfeller
Gold dust at my feet on the sunny side of the street

With those blues on parade
Because this rover, it crossed over

If I never had a cent I’ll be as loaded as old Rockfeller
With that gold dust ‘round my feet
On the sunny side of the street
On the side, at that side of the street that is sunny

「明るい表通りで」(On The Sunny Side of the Street:1930)はジャズのスタンダード・ナンバーで、多くの有名歌手が歌っています。
上の動画はこレスター・ヤング・クインテットの正統的なスタイルの演奏、テッド・ルイス(Ted Lewis)の歌唱は彼なりのアレンジです。

お金持ちには成れないけれど陽の当る舗道を歩いていれば幸せな気持ちになれるというだけの明るく楽しい歌に聞こえます。しかしこの曲の時代背景としては、1929年10月24日の「暗黒の木曜日」を端緒とした大恐慌(The Great Depression)があります。ローリング・トゥエンティーズの終焉、先が見えない厳しい時代の幕開けを感じさせる歌詞なのです。ロックフェラーのような金持ちには成れないけれど、金の埃が足元を取り巻くのさ、陽の当る舗道を歩いていればね。」は、現実はロックフェラーほどの大金持ちという、比較の対象にならない人物を持ち出すほどの誇張した表現で、沈みがちな気持ちを明るく保とうとするものです。大恐慌の時代であるからこそ、現実味があるもので、そうでなければコミカルな表現となってしまう歌詞です。ですから社会状況が違う人にとっては、少しふざけているような楽しい歌としか聞こえません。このことを考えると、テディ・ジョイスの歌はローリング・トゥエンティーズの好景気時代のスタイルを踏襲したもので、テッド・ルイスの歌は大恐慌の時代の人々の感情を反映したものだと分ります。どちらが良いということではありません。明るく人々に生きる希望を与えるのも、人々の気持ちを代弁するのも良い歌の条件ですから。
時として歌には作られた時代があって感じられるものが込められますが、この歌はその代表の一つだと思います。それを知らずに歌う歌手もたくさんいます。そうした歌の心を忘れている歌唱は、とても空虚なものに感じられます。

Judy Garland: On The Sunny Side Of The Street

世界恐慌:Wikipedia

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