Patti Page – Old Cape Cod

Patti Page – Old Cape Cod (多重録音のバージョン)

Old Cape Cod(歌詞)

If you’re fond of sand dunes and salty air
Quaint little villages here and there
(You’re sure)You’re sure to fall in love with old Cape Cod
(Cape Cod, that old Cape Cod)

If you like the taste of a lobster stew
Served by a window with an ocean view
(You’re sure)You’re sure to fall in love with old Cape Cod

Winding roads that seem to beckon you
Miles of green beneath a sky of blue
Church bells chimin’ on a Sunday morn
Remind you of the town where you were born

If you spend an evening you’ll want to stay
Watching the moonlight on Cape Cod Bay
You’re sure to fall in love with old Cape Cod

(aah, aah)

If you spend an evening you’ll want to stay (on Cape Cod Bay)
Watching the moonlight on Cape Cod Bay
You’re sure to fall in love with old Cape Cod
You’re sure to fall in love
You’re sure to fall in love with old Cape Cod

「Old Cape Cod」

「WISHING TO GET a better view than I had yet had of the ocean, which, we are told, covers more than two thirds of the globe, but of which a man who lives a few miles inland may never see any trace, more than of another world, I made a visit to Cape Cod in October, 1849,…」ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(Henry David Thoreau、1817-1862)は「ケープ・コッド」の一節でケープ・コッドの美しい風景への憧憬をこんな風にさりげなく書いています。
アメリカのニューイングランドは17世紀にイギリスからの入植者が住み着いた土地で、今でもマサチューセッツ州、ロードアイランド州、コネチカット州、バーモント州、ニューハンプシャー州、メイン州の6州をこう呼んでいます。多くのアメリカ人にとっては心の故郷である土地です。
この中でマサチューセッツ州には1960年にイギリスからメイフラワー号でやって来た清教徒たち(ピルグリム・ファーザーズ)が最初の一歩を踏み出したプリマスロックや、メルヴィルの長編小説「白鯨」(Moby Dick)の舞台で有名な、かって捕鯨で栄えた街、ニューベッドフォードなどもあります。ケープ・コッドはマサチューセッツ州の大西洋に突き出た半島です。「ウォールデン-森の生活」で有名な作家ヘンリー・デイヴィッド・ソローは、ケープ・コッドの風景と風物を愛し、この地をほとんど訪れ、1865年に旅行記「コッド岬」(Cape Cod)を書きました。引用文はその書き出しの部分です。ソローは「ケープ・コッドは、むきだしのまま曲げられたマサチューセッツの右腕である。」とも書いており、この呼称は今でも使われています。
ケープ・コッドで創作を開始した作家にはユージン・オニール、テネシー・ウィリアムズ、シンクレア・ルイス、ジョン・ドス・パソスなどがいます。
ケープ・コッドの美しい土地に魅せられた人では、他に画家のエドワード・ホッパー(Edward Hopper)やニューヨークのストリート・フォトグラフィで有名なジョエル・マイロウィッツ(Joel Meyerowitz)などもいます。ジョエル・マイロウィッツは1976年からケープ・コッド、特にプロヴァンスタウンの風景に魅せられ、写真集「Cape Light: Color Photographs by Joel Meyerowitz」にまとめられた、美しいケープ・コッドの繊細な光と影を深みのある色の素晴らしい作品を残しました。エドワード・ホッパーとジョエル・マイロウィッツには、初期のケープ・コッドから始まり、都会のニューヨークに生きる人々を作品に捉えるという共通点があります。アメリカ人の心の原風景から現代への軌跡を辿っているとも言えます。現代の複雑、多様な社会を見る眼を持つためには、無心で美しいものを美しいと思える、偏見や先入観が無い感性を備えておかなければならないのかも知れません。そのためにケープ・コッドの風物と向き合う必要があったのだと思います。
パティ・ペイジの「オールド・ケープ・コッド」の歌には、作家や画家、写真家が感じたケープ・コッドという土地への愛着が描かれています。それは砂丘や潮風、古風な小さな村、ロブスターのシチュー、日曜日の朝の教会の鐘、ケープコッド湾の月光、理由など必要ない美しい風物とそこに居る喜びを感じることができる素直で無心な心でいれば、きっと恋に落ちるという意味を持っていると思います。ケープ・コッドは、アメリカという国は穏やかで落ち着いたもので、家族主義から始まるコミュニティであることを感じさせる土地で、それは日本人にとっても、どこか懐かしさを感じるところでもあります。だから愛も始まるところなのです。
パティ・ペイジは日本では「テネシワルツ」だけが有名ですが、他にも多くの佳曲があります。この「Old Cape Cod」も忘れられない名曲です。

パティ・ペイジ:Wikipedia
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー:Wikipedia
Cape Cod by Henry David Thoreau – 1865
Joel Meyerowitz:Wikipedia

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