ロキシー・ミュージック(Roxy Music)の「フォー・ユア・プレジャー」(For Your Pleasure)は、1973年3月に発表されたセカンド・アルバムで、ブライアン・イーノ(Brian Eno)はこのアルバムを最後にロキシー・ミュージックを脱退しました。
ファースト・アルバム「ROXY MUSIC」(1972)からのアバンギャルドでアグレッシブな音楽スタイルは、この「フォー・ユア・プレジャー」のアルバムで完成し、ブライアン・イーノの脱退で過激な先進性は失われることになりました。そしてロキシー・ミュージックのスタイルは、このアルバムのスタイルとブライアン・フェリー(Bryan Ferry)を主軸にするスタイリッシュでノスタルジックなヨーロピアン・スタイルの融合と発展を進めることになりました。そうした意味では、このアルバムはロキシー・ミュージックの初期の頂点とも言えるものです。アルバム・ジャケットのモデルは晩年のサルバドール・ダリの愛人であり、ミューズであったアマンダ・レア(Amanda Lear)です。ブライアン・フェリー、デビッド・ボウイとも噂がありました。(これ以上はゴシップになるので書きません。)
音楽の話に戻ります。このアルバムがその後のロキシー・ミュージックのスタイルに大きな影響を与えたのは、プロコル・ハルム(Procol Harum)の「グランド・ホテル」(Grand Hotel:1973) やピンク・フロイドの「狂気」(Dark side of the Moon)のレコーディングに参加していたクリス・トーマス(Chris Thomas)を共同プロデューサーに招いたことです。クリス・トーマスはこの後メンバーと共にロキシー・ミュージックの音楽を創り上げてゆきました。
「フォー・ユア・プレジャー」は、音楽性とテーマの独創性において、今日でもその斬新さが失われていない傑作アルバムです。
アルバムの最後の部分は、ブライアン・イーノがロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの女優による”Don’t Ask Why”という言葉をサンプリングしたものです。ブレヒト(Bertolt Brecht)とクルト・ワイル(Kurt Weill)のオペラ「マホガニー」(Rise and Fall of the City of Mahagonny)の中の歌「アラバマ・ソング」(Alabama Song)にある言葉ですね。(多分…)


Roxy Music – Do the strand & more ( Live At The Musikladen Studio 1973 Broadcast Edition )


ROXY MUSIC – Editions Of You (from their 1973 album For Your Pleasure)


Roxy Music – Ladytron (Old Grey Whistle Test, 1972)


Roxy Music – In Every DreamHome A Heartache (Live)
一種の人形愛と精神的な崩壊というユニークなテーマの曲です。モノローグのような歌の後の圧倒的な音の広がりが強い印象を与えます。

ROXY MUSIC Official website
ロキシー・ミュージック:Wikipedia
フォー・ユア・プレジャー:Wikipedia
Roxy Music:Wikipedia

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