Melina Mercouri – Ta Paidia Tou Piraia (Never On Sunday)


NEVER ON SUNDAY TRAILER


「日曜はダメよ」:Melina Mercouri – Never on Sunday

ギリシャの女優・歌手、メリナ・メルクーリ(Μελίνα Μερκούρη , Melina Mercouri:1920-1994)主演の「日曜はダメよ」(Pote tin Kyriaki , Never on Sunday:1960)は、カンヌ国際映画祭で女優賞受賞、アカデミー主題歌賞受賞、アカデミー主演女優賞ノミネートされたアメリカ=ギリシア合作の名作映画です。この映画を監督したジュールズ・ダッシン(Jules Dassin:1911-2008)と1966年に結婚しています。
「日曜はダメよ」は、ギリシャの港町に住んでいるひとりの売春婦の物語です。売春婦と言っても、お客はすべて友達や恋人のようで、悲惨さや暗さはなく、むしろ毎日の生活を楽しんでいる自由奔放な女性で、街の男たちや若い船員たちにも愛されています。月曜日から金曜日はそれぞれ違う相手がいますが、日曜日は港に到着する船と新しい出会いを待っています。そこへアメリカからやって来たピューリタンの学者が、彼女の生活を変えようとしますが…。
常識的に考えれば、彼女は不幸な人間なのですが、それは本人の気持ちを考えない一方的な見方なのです。空を自由に飛びまわる鳥を鳥籠に入れるのが善意でないのと同じです。
この映画の物語は人それぞれの幸福の尺度を他人が測ることの難しさや、人間の自由な精神とは何かということを考えさせてくれます。
とは言っても、これは深刻な物語ではありません。明るく楽しく、ユーモアと人の温かさが溢れています。そしてメリナ・メルクーリの輝くような魅力に満ちた演技は映画史上に残る名演です。

ギリシャは1967年の軍事クーデターにより軍事独裁政権となりました。この時期に多くのギリシャの文化人や音楽家たちは、自国の自由のために抗議活動を行い、秘密警察に捕らえられたり、言論を統制されるなどの弾圧を受けました。メリナ・メルクーリもジョルジュ・ムスタキなどと共に抵抗運動に参加し、1974年のギリシャ解放後の1981年に文化大臣に就任しました。文化大臣を亡くなるまで2期務め、ギリシャの文化景観保護および保護活動の促進に貢献しました。偉大な女優・歌手そして政治家として活躍した現代のギリシャが誇るべき素晴らしい女性でした。


Melina Mercouri playing Stella – Agapi pou ‘gines


MELINA MERCOURI – En Mediterranee – ΜΕΣΟΓΕΙΟΣ
ジョルジュ・ムスタキの曲「地中海」です。ギリシャの軍事独裁政権の時代で「自由」を求めた美しい詩の歌です。


Melina Mercouri, la Grèce, des Chansons – o Metoikos
これもジョルジュ・ムスタキの曲「異国の人」です。

メリナ・メルクーリ:Wikipedia
Melina Mercouri:Wikipedia

2 thoughts on “日曜はダメよ メリナ・メルクーリ:Melina Mercouri – Never on Sunday”

  1. colさん

    コメントありがとうございます。
    「日曜日はダメよ」のメリナ・メルクーリは最高に魅力的でした。先日も知り合いのお年寄りと話していて、この映画が好きだと聞いて、少し嬉しくなりました。
    メリナ・メルクーリは美しい演技派の女優である以上に、人としての知性と民主的な正義感、そして勇気ある素晴らしい女性だったと思います。
    ギリシャは経済的にはヨーロッパの先進諸国に今も遅れをとっていますが、メリナ・メルクーリを愛する人々に彼女のような精神が受け継がれていると思います。
    ギリシャは日本のようにさほど変化が激しくなく、美しい風景もこの映画とさほど変りはないと思います。

  2. はじめました

    「日曜日はダメよ」でこちらのサイトに辿り着きました

    いいですね、メリナ・メルクーリ

    ギリシャには行ったことがないので今でもこの映画のイメージです

    映画で使われている楽団のも良いですが、ラムゼイ・ルイスのサントラも最近良く聴いてます

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