岸洋子 – 夜明けのうた

「夜明けのうた」(作曲:いずみたく、作詞:岩谷時子)は元は1963年に日本テレビ系列で倉本聰(倉本聡)の原作を坂本九さん主演、加賀まりこ共演で連続ドラマ化した「ぼうや」の主題歌ですが、1964年にシャンソン歌手、カンツォーネ歌手の岸洋子さん(1935-1992)が歌って第6回日本レコード大賞歌唱賞を受賞しました。

1960年代の日本は戦争の痛手から回復を遂げた時期で、高度成長を遂げた時代でした。多くの人々にとっても戦中戦後の苦しい時代にようやく心の区切りをつけることができるようになった時代でもあります。地方からの集団就職や出稼ぎ、黒四ダム完成、東京オリンピック開催、東海道新幹線開通もこの時期です。作詞家の岩谷時子さんはこの時代の日本人の心象をこの歌に託したのだと思います。
この曲の題名は、「夜明けの歌」ではなく「夜明けのうた」が正確です。その意味は「歌」が発声を伴うのに対して、「うた」は必ずしも声を出す必要としないという違いがあります。作詞の岩谷時子さんはその意味も込めて、新しい時代を共に歩む日本人の希望の共鳴・共振、謳歌の気持ち込めてを題名としたのだと思います。

薄れる暗に登る朝日は昨日への決別であるととも、にめぐり来る今日への希望でもあります。「夜明けのうた」は、いずみたく(1930-1992)さんの叙情的なメロディと岩谷時子さんの詩、そして岸洋子さんの素晴らしい歌唱が日本人の心に響いた名曲でした。


夜明けのうたよ あたしの心の
きのうの悲しみ 流しておくれ
夜明けのうたよ あたしの心に
若い力を 満たしておくれ


夜明けのうたよ あたしの心の
あふれる想いを 判っておくれ
夜明けのうたよ あたしの心に
大きな望みを 抱(だ)かせておくれ


夜明けのうたよ あたしの心の
小さな倖(しあわ)せ 守っておくれ
夜明けのうたよ あたしの心に
思い出させる ふるさとの空

岸洋子 – 希望 (作詞:藤田敏雄、作曲:いずみたく)
1970年、膠原病から再起された岸洋子さんが第12回日本レコード大賞歌唱賞を受賞した名曲です。

聞かせてよ愛の言葉を/岸洋子ステージ

いずみ たく:Wikipedia
岩谷時子:Wikipedia
岸洋子:Wikipedia

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