歌の翼に:On Wings of Song – Felix Mendelssohn-Bartholdy (1809-1847)
pianist Vladimir Horowiztz


ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス:Victoria de los Ángeles (1923-2005)- Auf Flügeln Des Gesanges

Auf den Flügeln des Gesanges – Heinrich Heine

Auf Flügeln des Gesanges,
Herzliebchen, trag ich dich fort,
Fort nach den Fluren des Ganges,
Dort weiß ich den schönsten Ort;

Dort liegt ein [rotblühender]1 Garten
Im stillen Mondenschein,
Die Lotosblumen erwarten
Ihr trautes Schwesterlein.

Die Veilchen kichern und kosen,
Und schaun nach den Sternen empor,
Heimlich erzählen die Rosen
Sich duftende Märchen ins Ohr.

Es hüpfen herbei und lauschen
Die frommen, klugen Gazelln,
Und in der Ferne rauschen
Des [heiligen]2 Stromes Well’n.

Dort wollen wir niedersinken
Unter dem Palmenbaum,
Und Liebe und Ruhe trinken,
Und träumen seligen Traum.

歌の翼に乗せて(意訳) 歌曲集「六つの歌」(1836)作品34の第2曲

歌の翼に乗せて
恋しき君を運ぼう
ガンジスの野辺へと
そこは私が知っている最も美しい所

そこには赤い花の庭園があり
穏やかな月明かりの下で
蓮の花があなたを待っている
最愛の君を

スミレは微笑み
星空を見上げて
バラは囁く
芳しきおとぎ話を

走り来て耳を傾ける
賢く穏やかな小鹿
遠く聞く
聖なる流れの波音を

僕等は横たわる
椰子の木の元に
愛と平穏に満たされて
祝福された夢を見る

「歌の翼に乗せて」(Auf den Flügeln des Gesanges)は「ローレライ」で有名なドイツの詩人、クリスティアン・ヨハン・ハインリヒ・ハイネ(Christian Johann Heinrich Heine, 1797年12月13日 -1856年2月17日)の詩に、ドイツロマン派の作曲家フェリックス・メンデルスゾーン(Jakob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy:1809-1847)が曲を付けたものです。
「歌の翼に乗せて」はロマン派に好まれたエキゾチスム・オリエンタリズムを題材にした恋の詩です。ハイネの詩は韻を踏んだ形式とその主題の美しさから多くの作曲家が曲を付けました。この曲もその中のひとつです。
絵画にも非凡な才能があったメンデルスゾーンはこの詩の絵画的なロマンに魅せられ、また、ユダヤ系ドイツ人であったメンデルスゾーンは同じユダヤ系ドイツ人のハイネに、強い尊敬と共感を持っていたのだと思います。
彼は「歌の翼に乗せて」を通して音楽と絵画的ビジョン・イマジネーションの融合を試みたのではないでしょうか。


春の歌:Felix Mendelssohn , Spring Song(1841)
メンデルスゾーンといえば誰もが聞いたことがある「ウェディング・マーチ」や「夏の夜の夢:序曲」、そしてこの「春の歌」が有名です。

フェリックス・メンデルスゾーン:Wikipedia
ハインリヒ・ハイネ:Wikipedia
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス:Wikipedia

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