「グッドナイト・アンド・グッドラック」(Good Night, and Good Luck)はジョージ・クルーニー(George Clooney:1961-)監督、主演デヴィッド・ストラザーン(David Strathairn:1949-)の2005年アメリカ映画です。
この映画は実在のジャーナリスト、エドワード・R・マロー(Edward Roscoe Murrow:1908–1965)の番組「See it Now」によるマッカーシズム「赤狩り旋風」を批判した実際にあった出来事に取材した社会派映画です。
1950年代前半にジョセフ・マッカーシー上院議員を中心として全米に広がった反共産主義運動は、アメリカ国民の冷戦期の不安感を土壌にして社会の各層に広がり、内部告発や密告により更なる不信感を増幅しました。その様相はさながら20世紀の魔女狩りと表すべきもので、政治家や報道機関も表立ってマッカーシズム批判をせず、黙認していました。そうした時代にあってマッカーシズムの矛盾を批判し、自由の本質を報道したのがエドワード・R・マローです。そして彼が取ったTVジャーナリズムの姿勢はその後の報道の在り方、姿勢に大きな影響を与えました。

ただ近年、一部のジャーナリズムはこうした理念よりもスポンサーからの利益を優先する例も見られます。積極的ではないものの批判的な報道を控える姿勢には疑問があります。それは例えば日本の「原子力発電推進」であり、議論や分析における危険性への危惧や警鐘は消極的に報道し、推進を後押しするかのようにスポンサーの広告を流し続けたことなどです。

「グッドナイト・アンド・グッドラック」は赤狩りから半世紀を経て、政治を監視すべきジャーナリズムの姿勢を問う意義ある映画だったと思います。また、社会の中の人間の自由と尊厳を問う作品でもありました。ジョージ・クルーニーは優れた俳優であり社会問題に理解がある人ですが、監督としてもこの映画は傑作です。ストーリーのスリリングな展開、主演にこの映画で名演したデヴィッド・ストラザーンを起用するキャスティングや、4度のグラミー賞を獲得したジャズ歌手ダイアン・リーヴス(Dianne Reeves:1956-)によるサウンドトラックの(おしゃれという意味ではなくもう少し深い意味の)センスの良さは2006年第78回アカデミー賞6部門にノミネートされたことでも分ると思います。


Good Night, and Good Luck (2005) Trailer


Edward R. Murrow – See It Now (March 9, 1954)


Good Night, And Good Luck(Soundtrack) Artist : ダイアン・リーヴス(Dianne Reeves)
[01/15]”Straighten Up And Fly Right”
[02/15]”I’ve Got My Eyes On You”
[03/15]”When I Fall In Love [Instrumental]”
[04/15]”Too Close For Comfort”
[05/15]”How High The Moon”
[06/15]”Who’s Minding The Store”
[07/15]”You’re Driving Me Crazy”
[08/15]”Pretend”
[09/15]”Solitude”
[10/15]”TV Is The Thing This Year”
[11/15]”Pick Yourself Up”
[12/15]”When I Fall In Love [Instrumental]”
[13/15]”Into Each Life, Some Rain Must Fall”
[14/15]”There’ll Be Another Spring”
[15/15]”One For My Baby”

それでは「Good Night, and Good Luck.」

グッドナイト&グッドラック:Wikipedia
エドワード・R・マロー:Wikipedia
Edward R. Murrow 1958年スピーチ英語
ジョージ・クルーニー:Wikipedia
デヴィッド・ストラザーン:Wikipedia
ダイアン・リーヴス:Wikipedia

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