ディズニーのミッキーマウス・クラブ(Mickey Mouse Club)のオリジナル・メンバーとして最も有名だったアネット・ファニセロ(愛称はアネット:Annette Funicello:1942-)です。日本では「パイナップル・プリンセス」(Pineapple Princess)やEydie Gormeが歌った「恋はボサノバ」(Blame It On The Bossa Nova)のリメイク・ソング「マジック・スペル」(Magic Spell:新谷良子の曲とは関係ありません。)のスマッシュ・ヒットで有名になりました。

アネット・ファニセロはミッキーマウス・クラブの人気を元に1960年代後半のティーン・クィーンとなり、歌手として、また女優として活躍しました。そのひとつの要因としては、60年代のサーフィン・ブームとその人気を取り入れたビーチ・パーティ・フィルム(beach party films)と呼ばれる若者向け娯楽映画に主演したことがあります。ビーチ・パーティ・フィルムは単純な恋あり、歌あり、水着ありの映画で60年代以降今日まで夏向け映画として形を変えながら作られています。ディズニーに若者向けミュージカル・コメディなどのこの延長線と言えるでしょう。
ウォルト・ディズニーはアネット・ファニセロこうしたビーチ・パーティ・フィルムのシリーズに主演する際におへそが出ない水着にしてほしいと要請したそうです。しかしアネット・ファニセロはウォルト・ディズニーの心配をよそにおへそを出した水着も着用してしまいました。セパレートやビキニの水着が流行し始めていたので、流行に敏感な若い女性としては無理もありません。アイドルがおへそを見せるだけで若い男性がドキドキした時代のことですが、ウォルト・ディズニーがどれほどアネット・ファニセロを大切に思い、愛していたかが分るエピソードだと思います。ウォルト・ディズニーにとってアネット・ファニセロはプリンセスとしての存在だったのだと思います。そうした彼女のイメージを歌として表現したのが「パイナップル・プリンセス」だったとも思います。そうした周囲の応援もあってアネット・ファニセロは健康的でセクシーなティーン・クィーンとして幅広いファンを獲得しました。

Annette Funicello – Pineapple Princess (1960)
日本では1961年に田代 みどりさんがカバーしました。作詞作曲はディズニー映画やテーマパークの音楽で有名なシャーマン兄弟(Sherman Brothers)、よく聴くとまんまディズニー・ソングですね。それもあって映画「リロ・アンド・スティッチ」にも使われていました。

【Pineapple princess 歌詞】

CHORUS
“Pineapple princess”, he calls me pineapple princess all day
As he plays his ukulele on the hill above the bay
“Pineapple princess, I love you, you’re the sweetest girl I’ve seen”
“Some day we’re gonna marry and you’ll be my pineapple queen”

I saw a boy on Oahu isle
Floatin’ down the bay on a crocodile
He waved at me and he swam ashore
And I knew he’d be mine forevermore

CHORUS

He sings his song from banana trees
He even sings to me on his water skis
We went skin-divin’ and beneath the blue
He sang and played his ukulele, too

“Pineapple princess”, I love you, you’re the sweetest girl I’ve seen
“Some day we’re gonna marry and you’ll be my pineapple queen”

We’ll settle down in a bamboo hut
And he will be my own little coconut
Then we’ll be beachcombin’ royalty
On wicky-wicky wacky Waikiki

CHORUS

【ちょっと可愛く意訳】

「パイナップルプリンセス(おいでよ!)」、彼はいつも私に「パイナップルプリンセス」と呼びかけて
湾の上の丘の上でウクレレを演奏するの、こんなふうに
「パイナップルプリンセス、僕は君を愛しています、君は私が会った一番かわいい女の子」
「いつか僕たちは結婚して、君のパイナップルクイーンになるんだよ 」

私はオアフ島で一人の男の子に会ったの
湾にプカプカ浮いてるワニさんよ
彼は私に手を振ってから、こっちに泳いできたの
それでね、私には分かってたわ、彼が永遠に私のものになるって

(コーラス)

彼はバナナの木から彼の歌を歌うの
彼は自分の水上スキーの上でも私に向かって歌うの
私たちはスキンダイビングに出かけたの、そして青い世界の下へ
(※アメリカではブルーは安らぎと幸せを象徴する色です。つまりここでは愛の成就?とでも書いておきます。)
彼は歌い、ウクレレを演奏したのは、もちろんよ

「パイナップルプリンセス、僕は君を愛しています、君は私が会った一番かわいい女の子」
「いつか僕たちは結婚して、君のパイナップルクイーンになるんだよ 」

私たちは竹の小屋に落ち着くだろう
そして彼は私だけの小さなココナッツになるの
(でも)そうなったら、私たちは「ビーチコーミング(※海岸で気にいたものを・拾い集めること)」の王様とお姫様(みたい)ね
ここ wicky-wicky wacky ワイキキの

パイナップルプリンセス 田代みどり 1961年

ここからはアネット・ファニセロに関するアーカイブです。・・・・・・

Annette Funicello – Magic Spell
「Blame It On The Bossa Nova」のリメイク・ソング

Annette Funicello – All My Loving
ビートルズのヒット曲「All My Loving」の瑞々しいカバーです。

「邦題:ビンゴ・パーティ」 Beach Blanket Bingo (1965) Trailer
フランキー・アヴァロン(Frankie Avalon)との共演作で、最もヒットしたビーチ・パーティ・フィルムのひとつです。バスター・キートンも共演していました。

The Mickey Mouse Club – Original Mouseketeers
(オリジナルメンバーのMouseketeerはマスケット銃に因んだMusketeer(銃兵)のもじり、言葉遊びという説もあります。)

Mickey Mouse Club – Alma Mater

後年アネット・ファニセロは一時アルコール依存症になりましたが立ち直り、その経験から神経疾患に関する基金を設立しました。

アネット・ファニセロ:Wikipedia
Annette Funicello:Wikipedia
Sherman Brothers:Wikipedia

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