peau d’âne – gâteau d’amour

「愛のお菓子」の作り方は・・・(先ず下地作り、平らな鉢小麦粉片手で4杯、それから新鮮な卵4個、小さなお椀いっぱいのミルク、砂糖少々、パン種ひとつまみ、良質のバター一握り、ハチミツ少々、お塩少々、愛する人への贈り物、それからオーブンで1時間焼く)。こんなことを歌っています。

Préparez votre Préparez votre pâte
Dans une jatte Dans une jatte plate
Etsans plus de discours,
Allumez votre Allumez votre four

Prenez de la Prenez de la farine
Versez dans la Versez dans la terrine
Quatre mains bien pesées Autour d’un puits
Autour d’un puits creusez

Choisissez quatre Choisisssez quatre oeufs frais
Qu’ils soient du mat’ Qu’ils soient du matin frais Car à
plus de vingt jours, Un poussin sort tou Un poussin
sort toujours !

Un bol entier Un bol entier de lait
Bien crémeux s’il Bien crémeux s’il vous plaît !
De sucre parsemez Et vous amalga Et vous amalgamez.

Une main de Une main de beurre frais Un souffle de
Un souffle de levain Une larme de miel Et un soupçon
de Et un soupçon de sel !

Il est temps à Il est temps à présent
Tandis que vous Tandis que vous brassez De
glisser un présent Pour votre fi Pour votre fiancé

Un souhait d’a Un souhait d’amour s’impose
Tandis que la Que la pâte repose
Graissez le plat de beurre
Et laissez cuire
Et laissez cuire une heure.

ロバと王女1

ロバと王女2

監督:ジャック・ドゥミ
音楽:ミッシェル・ルグラン
主演:カトリーヌ・ドヌーブ、ジャン・マレー

1970年のフランス映画「ロバと王女」(Peau d’Âne)はシャルル・ペロー(Charles Perrault:1628-1703)の童話「ロバの皮」を元にしたものです。
ペローの「ロバの皮」と結末は異なるものの同じ伝承による童話が、グリム兄弟の「子どもと家庭のメルヒェン集」に収められた「千匹皮」(せんいろがわ:Allerleirauh)です。「千匹皮」では王女は千匹の動物の皮で作った上着に身を隠して城を逃げ出します。「民族の文学」であるメルヒェンの収集に努めたグリム兄弟ですが、噺の提供者の中には、フランスからの宗教移民であるユグノー派出身の人たちもいたため、ゲルマン民族、ドイツに限らずフランスやイタリアに伝わっていた話などが含まれています。地続きのヨーロッパにおいては童話の伝承に明確な国境線は引けなかったのです。ですから、どちらが先かは分りませんが、「ロバの皮」と「千匹皮」は同じ起源の童話です。「現在から見ると不適切な表現があります。」と同じように、時代の価値観や道徳観によって童話のストーリーは変化してきました。

映画「ロバと王女」の監督は、カトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve:1943-)主演のミュージカル映画「シェルブールの雨傘」(Les Parapluies de Cherbourg:1963)、「ロシュフォールの恋人たち」(Les Demoiselles de Rochefort:1967)のジャック・ドゥミ(Jacques Demy:1931-1990)。音楽もこの2作品を担当したミッシェル・ルグラン(Michel Legrand:1932-)です。
カトリーヌ・ドヌーヴは「シェルブールの雨傘」のヒットにより、ルイス・ブニュエルの「昼顔」(Belle de jour:1967) 、「哀しみのトリスターナ」(Tristana:1970)やテレンス・ヤング監督の「うたかたの恋」(Mayerling:1968) 、フランソワ・トリュフォー監督の「暗くなるまでこの恋を」(La Sirène du Mississip:1969i)など、個性的な名監督の元で女優としての演技力を開花しました。そしてそれらの作品の後に出演したのが「ロバと王女」です。

「ロバと王女」は、この数年のカトリーヌ・ドヌーヴ出演作品とは大きく異なるものでした。ストーリーは実の父親の王様が娘の王女を妻にしようとするのですから、現代の倫理感からすれば異色です。しかしこれは、ただ原作の童話に忠実なだけなので、その点を除けばこの映画は極めて無邪気に作られています。
ジャック・ドゥミはジャン・マレー(Jean Marais:1913-1998)を迎えることによって、敬愛する彼と彼の出演作品「美女と野獣」(La Belle et la Bête:1946)や「オルフェ」(Orphée:1949)などに対してオマージュを捧げることと、当時のカトリーヌ・ドヌーヴの輝くばかりの美しさを最大限にスクリーンに定着しようとしたのです。そしてフランス流のエスプリとユーモアによって、作る側も観る側も楽しい映画を作ろうとしたのです。言ってみれば、これは「お祭り」のような作品です。この映画の観客は、難しいことなど考えずに、ただ映画を楽しめば良いのです。
しかし観る人によっては、邪悪に満ちた世の中で、無邪気さからより強い邪悪さを感じるかもしれません。それもこの映画自体のテーマであり、童話というものと通底する不思議な魅力なのです。
ちなみに、この映画の王子様役はジャック・ペラン(ニュー・シネマ・パラダイスの)、最後に出てくるお城はシャンボール城です。


Peau D’Âne – Bande Originale Du Film version courte + 5 chansons bonus
フランス映画「ロバと王女」オリジナル・サウンド・トラックから

ジャック・ドゥミ:Wikipedia
ジャン・マレー:Wikipedia
カトリーヌ・ドヌーヴ:Wikipedia

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