「ブルー・バイユー」 Blue Bayou

「ブルーバイユー」の歌はロイ・オービソン(Roy Kelton Orbison:1936-1988)の1963年のヒット曲で、「オンリー・ザ・ロンリー」(Only The Lonely)などと同じジョー・メルスン(Joe Melson)との共作です。ロイ・オービソンの歌というと、日本では同名映画の人気から「プリティ・ウーマン」(Oh , Pretty woman)の知名度が群を抜いていますが、他にもたくさんの名曲があることも忘れないように、今日はこの歌を紹介します。

歌詞を読むための知識としては、「ブルーバイユー」(Blue Bayou)は青い入江、アメリカ南部のミシシッピー河の支流などが海に出る入江や湿地帯のことで、The Bayou Stateと言えばルイジアナ州とミシシッピー州です。 ディズニーランドの「カリブの海賊」の最初のところを思い起こす人もいるでしょうか?
歌詞からすると、これは恋人を故郷のブルーバイユーに残してきた人の郷愁の歌です。故郷を離れたところで働き、小銭も節約して恋人や友人たちが住むもとへ早く帰りたい、どこかしら日本の唱歌「故郷(ふるさと)」と共通した詩情があるメランコリックな歌です。安い賃金でも懐かしい故郷に戻る日を夢見、その希望があるからこそ日々頑張れる。この歌はそんな世界共通の気持ちを、ちょっぴり切なく且つ明るく表現しているからこそ今でも愛されているのだと思います。ロイ・オービソンの美しい歌声がこのアメリカ人の郷愁の歌をより魅力的にしています。

リンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt, 1946年7月15日 – )が1977年にリリースしたアルバム「夢はひとつだけ」に収録しました。そしてこのアルバムによってグラミー賞 最優秀レコード賞、 グラミー賞 最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞にノミネートされたこともあって、日本では本家であるロイ・オービソンよりもより多く認知されています。もちろん彼女のパワフルなヴォーカルは魅力的なのですが、個人的にはロイ・オービソンのファルセットヴォイスのほうが、男の哀愁や生きざまといったドラマ性のある詩情を掻きたててくれるような気がします。

Roy Orbison – “Blue Bayou” from Black and White Night

Linda Ronstadt – Blue Bayou

Blue Bayou written by Roy Orbison and Joe Melson

I feel so bad I’ve got a worried mind
I’m so lonesome all the time
Since I left my baby behind on blue bayou

Saving nickels, saving dimes,
working ’till the sun don’t shine
Looking forward to happier times on blue bayou

I’m going back some day come what may to blue bayou
Where you sleep all day and the catfish play on blue bayou

All those fishing boats with their sails afloat if I could only see
That familiar sunrise through sleepy eyes, how happy I’d be

Go to see my baby again
And to be with some of my friends
Maybe I’d be happy then on blue bayou

I’m going back some day, gonna stay on blue bayou
Where the folks are fine and the world is mine on blue bayou
Oh, that girl of mine by my side the silver moon and the evening tide
Some sweet day gonna take away this hurtin’ inside
I’ll never be blue, my dreams come true on blue bayou

(意訳)

とても心配なんだ、不安な気持ちがあるから
私はずっととても寂しい
ブルーバイユーに私のあの子を残してきてから

5セント硬貨を節約しして、10セント硬貨を節約して、
暗くなるまで働く
ブルーバイユーでの幸せな時間を楽しみにして

私はいつの日か戻って行く、何があってもブルーバイユーへ
そこは君が毎日眠り、ナマズが遊ぶところ

そこでは漁船が海に帆を上げている
眠そうな目でありふれた日の出が見られるだけで、私はなんて幸せだろう

また私のあの子に会いに行くんだ
それから私の友人たちと一緒に過す
そのとき私は幸せになれるはず、ブルーバイユーでなら

いつの日にか私は戻って、ブルーバイユーに留まるんだ
人々は明るくそしてブルーバイユーで世界は私のもの
ああ、私のあの娘が側にいる銀の月と日暮れの潮騒
そんな素敵な日々がこの心の痛みを取れ去って
けして私はブルーにはならない、ブルーバイユーでなら私の夢が叶うから

ロイ・オービソン:Wikipedia
Blue Bayou:Wikipedia
Joe Melson:Wikipedia

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