Nini Rosso – Il Silenzio 1964


Nini Rosso – Il Silenzio

イタリア、トリノ生まれのトランペット奏者、ニニ・ロッソ(Raffaele Celeste ‘Nini’ Rosso:1926-1994)の「夜空のトランペット」(Il Silenzio:1964)です。この曲はイタリアのミュージカル・ドラマ映画「Se non avessi più te」にニニ・ロッソがトランペッターとして出演した際にも使用され、イタリア、世界各国で大ヒットし、彼の人気を確立した代表曲となりました。

ニニ・ロッソはで日本公演も多く行い、また日本の歌曲をレパートリーに加えるなど親日的な人でした。それは特別なことではなく、他にもロシア民謡など、広く世界中の音楽に対する理解があったことでもあります。彼の哀愁あるトランペットのメロディは、トランペットという楽器自体が言葉に代わり、感情を伝えているようです。もちろんジャズのマイルス・デイビスなどのトランペッターもそうですが、ニニ・ロッソの音楽はマイルス・デイビスのように先鋭的ではなく、より多くの人が感じることができる広い許容性と感情に訴える共通項を持ったものだと思います。と言っても彼の音楽が「甘い」ということではありません。マインドはソフト、演奏はハードという音楽です。ですからニニ・ロッソはけして流行に乗って消費される、イージー・リスニングの音楽家ではありません。だからこそ彼の演奏は誰の心にも響く力を持っていました。日本で吹奏楽、トランペットを演奏する人たちには、そんな彼のトランペットの魅力の虜になった方も多いと思います。

言葉は人の意思や考え方などを論理的に伝達する方法ですが、音楽は非論理的な感情や気分といったものを感覚的に伝えることができます。それが音楽による自己表現の効用であり、最大の特性です。例えば、異なる国の二人の人間が楽器を演奏し合えば、言葉が通じなくても、お互いの感情を言葉以上に共有することも可能です。世界中の人たちが音楽で対話できれば、今より少しは住み良い世界になるのかもしれません。ニニ・ロッソの音楽にはそんな可能性を感じさせてくれる低力がありました。

と、今日は個人的な感想を勝手なことを書きましたが、次のメリッサ・ベネマがカバーした演奏を聴いていただければ、少しはご理解いただけるでしょうか?

6才でリコーダー、8才でトランペットを始めたオランダの天才トランペット奏者と言われるメリッサ・ベネマ(Melissa Venema:1995-)の演奏です。

Melissa Vanema Andre Rieu – Il Silenzio Maastricht 2008 (13 Years)


Melissa Vanema – Il Silenzio 2010 (15 Years)

ニニ・ロッソ:Wikipedia
Melissa Venema:Wikipedia

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