アンチェインド・メロディ(Unchained Melody)は、数々のハリウッド映画の音楽を担当した作曲家アレックス・ノース(Alex North、1910-1991)と作詞ハイ・ザレットによる1955年の曲です。
同年に有名アメリカン・フットボール選手のエルロイ ‘クラージーレックス’ハーシュ(Elroy ‘Crazylegs’ Hirsch :1923–2004)が主演したワーナー・ブラザース映画「アンチェインド」(Unchained)で使われました。映画は刑務所を舞台にしたドラマで、歌詞の意訳を読んでいただくと分る通り、恋人を想い、自由(Unchained)になって家に帰りたいと願う内容の歌です。ですから、曲名は映画の題名のテーマ・メロディと、自由への願いのメロディという、二重の意味合いが含まれています。
映画は低予算(日本未公開作)であったこともあり、次第に忘れられてゆきましたが、この主題歌は哀愁あるメロディと、恋人に逢いたいという切ない想いを過不足なく歌い上げた歌詞によって、単独で人気を得ることになりました。映画公開の1955年には、オリジナル・サウンドトラックを歌ったトッド・ダンカン(Todd Duncan)や全米1位となったレス・バクスター・オーケストラ、2位となったドロシー・コリンズ(Dorothy Collins)など多くの歌手たちがレコードをリリースしました。その後もリッキー・ネルソン(Ricky Nelson)、サム・クック(Sam Cooke)、プラターズ(The Platters)など、今日まで数え切れないほどのアーティストたちがカバーしました。その中でも一番有名なものは、1965年のライチャス・ブラザーズ(The Righteous Brothers)が哀愁を帯びて、ロマンチックにカバーしたヴァージョンで、1990年のパラマウント映画「ゴースト/ニューヨークの幻」(Ghost)に使われて、今では定番となっています。ただ言えるのは、この名曲は誰が歌っても聴かせる名曲で、その理由は、その抑揚あるメロディと分り易い歌詞(だからこそメッセージを伝え易い)、そしてその歌詞に聴く人が感情移入し易い絶妙な「間」のバランスにあると思います。


ライチャス・ブラザーズ:The Righteous Brothers – Unchained Melody 1966

Oh, my love
my darling
I’ve hungered for your touch
a long lonely time
and time goes by so slowly
and time can do so much
are you still mine?
I need your love
I need your love
Godspeed your love to me

Lonely rivers flow to the sea,
to the sea
to the open arms of the sea
lonely rivers sigh ‘wait for me, wait for me’
I’ll be coming home wait for me

(意訳)

あぁ、僕の愛する
愛しい人
僕は君が触れてくれるのを待ち焦がれているんだ
長く淋しい時
時はとてもゆっくり過ぎて行き
時はとても多くを成し遂げる
君はまだ僕のもの?
僕には君の愛が必要なんだ
僕には君の愛が必要なんだ
君の愛を僕に向けてくれればと願っているんだよ

孤独な河川たちは海へと流れる
海へと
両腕を広げていてくれる海へと
孤独な河川たちは「僕を待ってて、僕を待って」と焦がれるんだ
僕は僕を待ってくれる家へ帰るんだ

こちらはアンチェインド・メロディ(Unchained Melody)の有名なカバー集です。


Les Baxter Orchestra – Unchained Melody(1955)
The Platters – Unchained Melody
Sam Cooke – Unchained Melody (1960)
Karel Gott – Unchained Melody
C.Richards & The Shadows – Unchained Melody
U2 – Unchained Melody (Live from Sydney, 1993)
LeAnn Rimes – Unchained Melody

アンチェインド・メロディ:Wikipedia

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