たまにはこんな歌を。Blood Sweat & Tearsの1969年のヒット曲「スピニング・ホイール」(Spinning wheel)です。
歌詞の内容は読んでみてもよく分らないですよね。運命のSpinning wheel・糸車の?、人生好転の心構え?、身の回りのごたごたから開放される方法?、最高の伴侶の見つけ方?・・・おそらく、どれもが正解であって、それでいて答えはありません。Spinning wheel・糸車というと、マハトマ・ガンジーや仏教の輪廻を連想しますし、painted ponyからは、死の象徴である「青ざめた馬」を連想させますが、この歌詞では「運命のきっかけ」というような意味合いで使われています。

1960年代にはビートニクの影響があってか、難解と云われる歌詞の楽曲が多く出ました。今考えるてみると、深い意味がありそうでいて、まったく無意味な内容の歌詞もたくさんあったことに気付きます。それでも当時はそれで良かったのですね。社会や人生について思索する行為自体が、アイデンティティを確認するために必要だったのです。それは一見、繁栄を続ける社会の裏にある、暗い実相から自分の精神を守るという、自己防衛だったのかもしれません。無意味とも思えるアジテーションもカッコよく見えていた風潮の時代でもありました。
当時のアメリカは資本主義経済の盟主として、国を発展させていましたが、その反面で、ベトナムで地獄のような戦争を続けていました。明日にでも徴兵されて、遠いアジアの地で死ぬかもしれない運命が待っているとき、人は自分の生き方や心の内面に目を向けるのでしょう。そんな側面が「スピニング・ホイール」の歌詞には反映されていると思います。


Blood Sweat & Tears – Spinning wheel 2/10/1969


Blood, Sweat & Tears – Spinning Wheel (single version)

What goes up must come down
spinning wheel got to go round
Talking about your troubles it’s a crying sin
Ride a painted pony
Let the spinning wheel spin

You got no money, and you, you got no home
Spinning wheel all alone
Talking about your troubles and you, you never learn
Ride a painted pony
let the spinning wheel turn

Did you find a directing sign
on the straight and narrow highway?
Would you mind a reflecting sign
Just let it shine within your mind
And show you the colours that are real

Someone is waiting just for you
spinning wheel is spinning true
Drop all your troubles, by the river side
Catch a painted pony
On the spinning wheel ride

Someone is waiting just for you
spinning wheel is spinning true
Drop all your troubles, by the river side
Ride a painted pony
Let the spinning wheel fly

(意訳)

登ってゆくものは降りてこなければならない
糸車は回り続けねばならない
君の問題について言ってるんだよ
それはひどい罪悪だ
まだらのポニーに乗って
糸車を回らせるんだ

君は金が無い、おまけに、家さえも無い
糸車は全くひとりぼっち
君の問題について言ってるんだよ
君は全く学ばない
まだらのポニーに乗って
糸車を回らせるんだ

君は指示しているサインを見つけたかい
真っ直ぐの狭いハイウェイで?
反射しているサインは気になっただろ
ただそいつを君の心の中で輝かせるんだ
そうすりゃリアルな色彩を君に見せてくれるのさ

誰かが君のことだけを待っている
糸車は本当に回っている
君の全ての問題を捨てろ、川岸にさ
まだらのポニーを捕まえろ
あの糸車に乗っている

誰かが君のことだけを待っている
糸車は本当に回っている
君の全ての問題を捨てろ、川岸にさ
まだらのポニーを捕まえろ
糸車を飛ばせてしまえ

ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ:Wikipedia

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