1912年4月14日に北大西洋で氷山に接触して沈没したタイタニック号の正式名称は「R.M.S.(Royal Mail ShipまたはSteamer)Titanic」といい、当時世界最大の豪華客船でした。イギリスの開運企業「ホワイト・スター・ライン社」(White Star Line)はオリンピック級客船(Olympic Class:三大姉妹船=オリンピック号、タイタニック号、ブリタニック号)を北大西洋航路用に計画しましたが、タイタニック号の海難事故により計画の修正を余儀なくされました。また、ホワイト・スター・ラインはブリタニック号は第一次世界大戦中に機雷によって沈没するなどもあって経営の悪化を招き、1934年にキュナード・ラインに吸収合併されました。
当時の造船技術の粋を集めて建造され、「不沈艦」という安全神話を作り上げて、華々しくデビューしたオリンピック級客船の時代はタイタニック号の事故によって終焉を告げました。
ところで、タイタニック号の事故については、事故発生当時から多くの疑惑や憶測などが飛び交いました。事故原因についても、操縦ミス説、陰謀説、多額の保険金目当ての「オリンピック号」との船体すり替え説などです。こうした諸説・疑惑が喧伝された背景には、事故原因の究明が、当時の技術では極めて困難であったことと共に、ホワイト・スター・ライン社によるデータの公表が少なかったことなどが挙げられます。
タイタニック号の海難事故から今年で100年、世の中に絶対安全なものなどないのに、人間って余り過去から学ばないんですね。

タイタニック号の栄光と悲劇、解明されない疑惑は、多くの小説、映画の題材になりました。ジェームズ・キャメロンが監督、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレット主演で映画化された20世紀フォックス、パラマウント映画『タイタニック』(Titanic:1997)が現在では一番有名ですが、ジェームズ・キャメロンは史実を交えながら、過去の映画化作品からもプロットを借りています。特に有名なのは、沈みゆく船上で楽指団の人たちが「主よ御許に近づかん」(Nearer My God To Thee A night to Remember)を演奏する場面です。主人公たちの悲劇のラブロマンスよりも、この場面が一番感動的だと思うのは私だけではないと思います。


Titanic (1929)
【Part1】【Part2】
1958年の「A night to Remember」まで、最も忠実にタイタニック号の遭難を描いたものとされていたイギリス映画です。ソフト化されていないので貴重な映画です。

【参考映画名】Titanic (1943) アメリカとイギリスの権威失墜を狙ったナチス・ドイツのプロパガンダ映画ですが、演出、映像はなかなか見ごたえがありました。


「主よ御許に近づかん」Nearer My God To Thee A night to Remember :1958

Nearer, my God, to Thee, nearer to Thee!
E’en though it be a cross that raiseth me;
Still all my song shall be nearer, my God, to Thee,
Chorus: Nearer, my God, to Thee, nearer to Thee!
Though like the wanderer, the sun gone down,
Darkness be over me, my rest a stone;
Yet in my dreams I’d be nearer, my God, to Thee,
Chorus
There let the way appear steps unto heav’n;
All that Thou sendest me in mercy giv’n;
Angels to beckon me nearer, my God, to Thee,
Chorus
Then with my waking thoughts bright with Thy praise,
Out of my stony griefs Bethel I’ll raise;
So by my woes to be nearer, my God, to Thee,
Chorus
Or if on joyful wing, cleaving the sky,
Sun, moon, and stars forgot, upwards I fly,
Still all my song shall be, nearer, my God, to Thee,
A sixth verse was later added to the hymn by Ed­ward H. Bick­er­steth, Jr. as follows:[2]

There in my Father’s home, safe and at rest,
There in my Savior’s love, perfectly blest;
Age after age to be, nearer my God to Thee.
Chorus

【参考映画名】A Night to Remember Directed: Roy Ward Baker
ジェームズ・キャメロンの「タイタニック」が参考にしたであろう演出が随所にありました。

【参考映画名】Raise The Titanic (1980)
クライヴ・カッスラー(Clive Cussler:1931-)の面白い海洋冒険小説を原作としたB級冒険アクション映画「タイタニックを引き揚げろ」です。原作に忠実に作ればジェームズ・キャメロンの「タイタニック」よりも面白い映画になったと思いますが、ジョン・バリー(John Barry:1933-2011年1月30日)が担当した音楽だけが救いの映画になってしまいました。日本ではそこそこの興行成績を上げました。

【参考映画名】Titanic (1996)
アメリカCBS製作のテレビ映画です。当時のタイタニック人気に便乗して急いで作られたもので、実際にはタイタニック号イギリスのサザンプトンから出航したのですが、フランスのシェルブールの港からとしているなどの歴史との相違点も多い作品です。

タイタニック (客船):Wikipedia
タイタニック (映画):Wikipedia
Titanic (1943 film):Wikipedia
レイズ・ザ・タイタニック:Wikipedia
Titanic (TV miniseries)1996:Wikipedia

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