日本語で歌われた「ルイジアナ・ママ」は原詩とは大分雰囲気が違っていて、彼女の恋人になっていますし、言葉遣いも古めかしくなっています。ここはもう一度原曲の良さを見直して見たいと思いましたので意訳してみました。日本ではジーン・ ピットニーも大分忘れられつつありますが、「ルイジアナ・ママ」(原詩)に描かれた青春の輝き、憧れの女性に寄せる想いというものは、いつの時代にも変わらないと思います。また、季節は違いますが、マルディグラで彼女を見かけて近寄って行くというは、日本のお祭りの縁日でもよく見かけそうな光景です。まだ恋人でもない彼女を自慢しながら、友達をけん制するというのも、なんとなく微笑ましいですね。

ジーン・ ピットニー(Gene pitney:1940–2006)の「ルイジアナ・ママ」(Louisiana mama:1961)は、アメリカ本国ではヒットしませんでしたが、日本のロカビリー・ブームの中で飯田久彦さんがカバーして大ヒットしました。ジーン・ ピットニーが歌った歌でアメリカでヒットしたのは、同時期の邦題「非情の町」(Town Without Pity:1961)やジョン・フォード監督、ジョン・ウェイン主演の映画、邦題「リバティ・バランスを射った男」((The Man Who Shot) Liiberty Valance:1962)の主題歌です。
ロカビリーや初期のロックン・ロールはブリティッシュ・インヴェイジョン(60’s The British Invasion)によって急激に人気を失いました。したがってジーン・ ピットニーの歌手としての人気も60年代後半までがピークでしたが、彼には歌手としての才能の他に、ソングライター、サウンドエンジニアとしての才能があり、2006年に亡くなるまで音楽業界で活躍し、2002年にはロックンロールの殿堂入りの栄誉を得ました。彼が作曲した歌ではクリスタルズの「He’s a Rebe」やlリッキー·ネルソンの「Hello Mary Lou」などのヒット曲があります。

Gene pitney – louisiana mama

louisiana mama 歌詞

She`s my red hot Louisiana mama
From a town called New Orleans
Golden hair and eyes of blue
My real live Dixie queen
My Louisiana mama from New Orleans

She lives down on the bayou
When she`s really wild as can be
My heart longs to be there
So that once again I can see
My Louisiana mama from New Orleans

I met her at the Mardi Gras
On a warm and bright sunny day
I had to leave her standing there
But I`m going back to stay

So if you ever go down the south my friend
To see what you can find
Remember when you get there
She`s mine all mine all mine
My Louisiana mama from New Orleans

She lives down on the bayou
When she`s really wild as can be
My heart longs to be there
So that once again I can see
My Louisiana mama from New Orleans

I met her at the Mardi Gras
On a warm and bright sunny day
I had to leave her standing there
But I`m going back to stay

So if you ever go down the south my friend
To see what you can find
Remember when you get there
She`s mine all mine all mine
My Louisiana mama from New Orleans

(意訳)

彼女は僕のイカしたルイジアナママ
ニューオーリンズって街から来たんだ
金色の髪と青い目の
僕の本当に生きるディキシークィーンさ
ニューオーリンズの僕のルイジアナママ

彼女はバイユーで過すんだ
彼女が本当にワイルドでいられるときさ
僕は心からそこに憧れてるんだ
だからもう一度会えればなあ
ニューオーリンズの僕のルイジアナママに

僕はマルディグラで彼女に会ったのさ
暖かく明るい晴れた日に
彼女のいるところから離れなければならなかった
でも僕はそこに居ようと戻るよ

それでもし君が南部行くのなら、友だちだろ
君が見つけられるものを見てご覧よ
君がそこで会ったときは覚えておきなよ
彼女は僕のもの、絶対僕のもの、絶対僕のものさ
ニューオーリンズの僕のルイジアナママだからさ

彼女はバイユーで過すんだ
彼女が本当にワイルドでいられるときさ
僕は心からそこに憧れてるんだ
だからもう一度会えればなあ
ニューオーリンズの僕のルイジアナママに

僕はマルディグラで彼女に会ったのさ
暖かく明るい晴れた日に
彼女のいるところから離れなければならなかった
でも僕はそこに居ようと戻るよ

それでもし君が南部行くのなら、友だちだろ
君が見つけられるものを見てご覧よ
君がそこで会ったときは覚えておきなよ
彼女は僕のもの、絶対僕のもの、絶対僕のものさ
ニューオーリンズの僕のルイジアナママだからさ

※Louisiana mama。mamaは「母親」ではなく、アメリカ南部の方言で「彼女」という意味。同じような使い方では、ロカビリー・ウーマン、ワンダ・ジャクソンの「Fujiyama mama」がありました。
※red hot は「熱狂」「興奮」の意味で大のお気に入りといったところ、今なら「イケテル」でしょうが、ちょっと古めに「イカした」にしてみました。
※「From a town called New Orleans」ルイジアナの州都はバトンルージュ。大都市ニューオーリンズのことをあまり知らないこということで、この歌の主人公はティーイエンジャーか相当田舎に居る若者ということ。
で、垢ぬけた都会のスゴイ美人に夢中になるという訳です。
※Dixie queen は南部一の美人といった意味。
 因みに「Dixie」という言葉は、フランス語の10「Dix」の文字が中央にあるルイジアナで流通していた10ドル紙幣に由来しています(諸説ありますが)。南北戦争のころ南部連合の人たちを自分たちを「Dixie(Land」)」 と称して誇りを持って戦いました。そしてその誇りは今も健在です。
※マルディグラ (仏:Mardi gras)は謝肉祭の最終日。アメリカ南部(ルイジアナ州全般、アラバマ州、テキサス州、フロリダ州などで盛んな2~3月初旬頃のカトリックのお祭り。ポール・サイモンの歌「Take Me to the Mardi Gras」もありました。

飯田久彦 ルイジアナママ
ルイジアナ・ママ

あの娘はルイジアナ・ママ
やって来たのはニューオールリンズ
髪は金色目は青く
本物だよデキシークイーン
マイ・ルイジアナ・ママ
フロム・ニューオールリンズ

皆んながチョッカイ出したのに
誰にもよろめかぬ
誰があの娘を射止めるか
町中の噂
マイ・ルイジアナ・ママ
フロム・ニューオールリンズ

祭りがあったある晩に
あの娘誘って二人きり
ダンスに行ったのさ
そしたらあの娘がそっと打ち明けた
僕がスキだって
ビックリ仰天有頂天
コロリといかれたよ
マイ・ルイジアナ・ママ
フロム・ニューオールリンズ

皆んながチョッカイ出したのに
誰にもよろめかぬ
あの娘をどうして射止めたか
町中の噂
マイ・ルイジアナ・ママ
フロム・ニューオールリンズ

恋の手管にかけたなら
誰にも負けない僕だもの
あたりきシャリキ
さあさ陽気に騒いで踊ろう
ジルバにマンボ
スクスク、ドドンパ、チャチャチャ
踊ろうよロックンロール
マイ・ルイジアナ・ママ
フロム・ニュー・オールリンズ

マイ・ルイジアナ・ママ
フロム・ニューオールリンズ …

※あたりきしゃりき
 「あたりき=江戸弁で当たり前」と車引き(車力=人力車夫)を掛けた地口。同じようなものでは「あたり前田のクラッカー」はこの後。
※ジルバ、マンボ、スクスク、ドドンパ、チャチャチャは当時利流行していたダンスのステップのこと。


Gene pitney – Every Breath I Take 1961
題名から察しがつくと思いますが、ポリス(The Police)の1983年のアルバム「シンクロニシティー」に収録、スティング(Sting)が歌って(作詞作曲も)ヒットした「見つめていたい」(Every Breath You Take)にインスピレーションを与えたであろう歌です。

(dip-dip, dooba bop bop) (dip-dip, dooba bop bop)
I hardly ever thank the stars above
For sending me your very precious love
You never hear me say a prayer
Of thanks to someone ‘way up there
Who gave me such a lucky *break*

Oh, no, darling
Only with ev’ry breath I take

And every time we have to be apart
I hardly ever find you in my heart
And when it comes to thinking of
The thought of losing all your love
I never worry how my heart would ache

Oh, no, darling
Only with ev’ry breath I *take*
Only with ev’ry little step I *make*
Only with ev’ry little beat of my *heart*
And ev’ry single minute I’m *awake*

Oh, no, darling
Only with ev’ry breath I *take*
Only with ev’ry little step I *make*
Only with ev’ry little beat of my *heart*
And ev’ry single minute I’m awake

Oh-aah, ev’ry little breath I take
Ev’ry little step I *make*
Ah, ah, ah, ah, uh, ah
Ah, ah, ah, ev’ry breath I take

(dip-dip, dooba bop bop) (dip-dip, dooba bop bop)’s to end

2 thoughts on “ルイジアナ・ママ ジーン・ ピットニー : Gene pitney – louisiana mama (1961)”

  1. daniel mama さん

    コメントありがとうございます。
    長らくブログお休みさせていただきました。m(__)m

    daniel mamaさんとLouisiana mama、語呂もピッタリでした。でも、だからこそこの記事を書いたのかも?
    この夏は、洋楽、ロックンロール、アメリカンポップスの黄金時代の記事を中心にして、暑さに負けないred hotなオールディーズのナンバーを紹介したいと思っていますので楽しんでくださいね。

  2. お久しぶりです、

    一挙に50年前に戻りました。あの当時は飯田久彦さんヴァージョンで聞いていました。from New Orleansが聞き取れなくて、ゴニョゴニョって歌ってました。

    コニーフランシスのVacation、ナンシーシナトラのレモンのキスもこれからゆっくり聞かせていただきます。

    なんか懐かしいというか、この頃の音楽が一番好き?原点?みたいです。これからも当時の音楽、お願いします。ありがとうございました。

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