ザ・テンプテーションズ(The Temptations)のパパ・ワズ・ア・ローリング・ストーン(Papa Was A Rolling Stone)です。この歌では9月3日the third of Septemberという日が歌われています。アメリカの有名な詩人・劇作家のE・E・カミングスの命日でもありますが特に関係はないようです。これは一介の無名な男の生きざまを歌でした。あるいは歴史に名を残した者もいれば、こんな男もいたよという意味が含まれているのでしょうか?
描かれている歌詞には、小説や映画のようなドラマ性があります。内容は、一般的には、尊敬できないような生き方をした男について歌ったもので、家族との関係も希薄で、孤独で惨めな暗い人生を描いています。こうした内容はブルースやゴスペルの影響が強いもので、悲惨とも思えるような人生も歌にするような「根」の強さを感じます。宗教色や教訓めいたこともなく、眼の前にある現実を直視する冷徹な視線です。年を経て苔むす岩になる人もいれば、転がる石のままで終わる人生もあります。どちらが良いとは言いません。それはそれで人の人生。しかし、パパ・ワズ・ア・ローリング・ストーンの歌詞は、良いとか悪いとかではなく、ただ、あるがままのような情景を淡々と歌っています。こんなクールな楽曲はそうはありません。

「 Papa Was Rollin ‘Stone 」はMotown所属のソングライター、ノーマン・ホイットフィールドとバレット・ストロング(Norman WhitfieldとBarrett Strong)の共作による一連の作品群「The Unndisputed Truth:疑いようもない真実」の中の一曲です。サイケデリック・ソウルは60年代に流行した音楽スタイルで、アフロ・アメリカンとファンクにエフェクトを加えたソウルサウンドで、ドラッグの影響もみられました。ジミー・ヘンドリックスの「パープル・ヘイズ」やスライ&ファミリーストーンの楽曲などがこの種の傾向の好例だと思います。当時より強い刺激を求めていた若者に向けて、モータウン・レコードでもこの流行に乗って数多くの楽曲をリリースしました。「パパ・ワズ・ア・ローリング・ストーン」が「マイガール」などの曲と一線を画すのはこのためです。結果として、モータウン、ザ・テンプテーションズは宝の山のような名曲がたくさんある中でも最も異色で、一番カッコイいい歌が生まれたわけです。フィル・コリンズ(Phil Collins)のカバーヒットで知っている人も多いと思いますが、これは1972年のモータウンレコードのファンクの代表曲で、オリジナルが一番です。

The Temptations – Papa Was A Rolling Stone

【Papa Was A Rolling Stone 歌詞】

It was the third of September.
That day I’ll always remember, yes I will.
‘Cause that was the day that my daddy died.
I never got a chance to see him.
Never heard nothing but bad things about him.
Mama, I’m depending on you, tell me the truth.

And Mama just hung her head and said,
“Son, Papa was a rolling stone.
Wherever he laid his hat was his home.
(And when he died) All he left us was ALONE.”
“Papa was a rolling stone, my son.
Wherever he laid his hat was his home.
(And when he died) All he left us was ALONE.”

Well, well.

Hey Mama, is it true what they say,
that Papa never worked a day in his life?
And Mama, bad talk going around town
saying that Papa had three outside children and another wife.
And that ain’t right.
HEARD SOME talk about Papa doing some store front preaching.
Talking about saving souls and all the time leeching.
Dealing in debt and stealing in the name of the Lord.

Mama just hung her head and said,
“Papa was a rolling stone, my son.
Wherever he laid his hat was his home.
(And when he died) All he left us was ALONE.”
“Hey, Papa was a rolling stone.
Wherever he laid his hat was his home.
(And when he died) All he left us was ALONE.”

Uh!

Hey Mama, I heard Papa call himself a jack of all trade.
Tell me is that what sent Papa to an early grave?
Folk say Papa would beg, borrow, steal to pay his bill.
Hey Mama, folk say that Papa was never much on thinking.
Spent most of his time chasing women and drinking.
Mama, I’m depending on you to tell me the truth. Mama looked up with a tear in her eye and said,
“Son, Papa was a rolling stone. (Well, well, well, well)
Wherever he laid his hat was his home.
(And when he died) All he left us was ALONE.”
“Papa was a rolling stone.
Wherever he laid his hat was his home.
(And when he died) All he left us was ALONE.”

“I said, Papa was a rolling stone. Wherever he laid his hat was his home.
(And when he died) All he left us was ALONE.”

【意訳】

あれは、9月の3日だった
その日をいつも覚えているだろう、そりゃそうさ
なぜなら僕の父さんが死んだ、その日だったから
僕は彼に会う機会を得られなかった
彼については悪いこと以外聞いたことがない
ママ、お願いだから、僕に本当のことを教えてよ

するとママはちょっと頭を垂れたと言った
息子よ、パパは転がる石だったの。
あのひとには帽子を置いたところが我が家だったの。
(そして、あのひとが死んだとき)私たちに残したのは孤独だけ
パパは、私の息子転がる石だったの、私の息子よ。
あのひとには帽子を置いたところが我が家だったのよ。
(そして、あのひとが死んだとき)私たちに残したのは孤独だけ

まあ、まあ。

ねえママ、みんなが言ってることは本当なの、
パパは人生の中で一日も働いたことはないって?
それからママ、悪い話は町中に広がるよ、
パパには三人の外の子たちと別の妻を持っていたって。
そうね、それは正しくはないわ。
パパがいろいろな店先で説教していたことについて話すのは難しいけど。
魂を救うとか言っていつも人を食い物にして、
借金の始末と主の御名を使った盗みよ。

ママはちょっと頭を垂れたと言った
息子よ、パパは転がる石だったの。
あのひとには帽子を置いたところが我が家だったの。
(そして、あのひとが死んだとき)私たちに残したのは孤独だけ
パパは、私の息子転がる石だったの、私の息子よ。
あのひとには帽子を置いたところが我が家だった。
(そして、あのひとが死んだとき)私たちに残したのは孤独だけ

あぁ!

ねえママ、パパは自分を何でも屋って呼ぶのを聞いたよ。
教えてよパパを早死させたのは何?
みんな言うよ、パパが請い、借り、その人のお金を掠め取るって。
ねえママ、みんなはパパがあまりよく考えなかったって言ってるよ。
女たちを追いかけるのと酒を飲むのにほとんどの時間を費やしたって。
ママ、頼むから本当のことを教えてよ。
ママは目に涙をためて見上げて言ったよ、
息子よ、パパは転がる石だったの。(まあ、まあ、まあ、まあ)
あのひとには帽子を置いたところが我が家だったのよ。
(そして、あのひとが死んだとき)私たちに残したのは孤独だけ
パパは、私の息子転がる石だったの。
あのひとには帽子を置いたところが我が家だったの。
(そして、あのひとが死んだとき)私たちに残したのは孤独だけ

“僕は言ったよ、パパは転がる石だった。彼には帽子を置いたところが我が家だった。
(そして、彼が死んだとき)僕たちに残したのは孤独だけ。

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ところで、パパ・ワズ・ア・ローリング・ストーンの歌が印象的だったのは、当時のディスコでヒット、「ソウルトレイン」(Soul Train)ラインでも取り上げられていたことでした。この歌の内容とディスコダンスとのギャップを超えてるということでも、ザ・テンプテーションズって凄かったですね。

「Soul Train Line」から、今見てもカッコいい新鮮なダンスがたくさんありました。

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