Mary Black – Song for Ireland (作詞作曲:Phil Colclough)
メアリー・ブラックはアイルランド、ダブリン出身のケルト音楽、フォーク歌手です。

【Song for Ireland 歌詞】

Walking all the day, near tall towers where falcons build their nests
Silver winged they fly, they know the call of freedom in their breasts
Soar Black Head against the sky, between the rocks that run down to the sea
Living on your western shore, saw summer sunsets, asked for more
I stood by your Atlantic sea, and sang a song for Ireland

Talking all the day with true friends, who try to make you stay
Telling jokes and news, singing songs to pass the night away
Watched the Galway salmon run like silver dancing darting in the sun
Living on your western shore saw summer sunsets, asked for more
I stood by your Atlantic sea, and sang a song for Ireland

Drinking all the day in old pubs, where fiddlers love to play
Someone touched the bow, he played a reel, it seemed so fine and gay
Stood on Dingle beach and cast – in wild foam we found Atlantic Bass
Living on your western shore, saw summer sunsets asked for more
I stood by your Atlantic sea, and sang a song for Ireland

Dreaming in the night, I saw a land where no man had to fight
Waking in your dawn, I saw you crying in the morning light
Lying where the Falcons fly, they twist and turn all in you e’er blue sky
Living on your western shore, saw summer sunsets asked for more
I stood by your Atlantic sea, and I sang a song for Ireland

(意訳)

一日中歩く、ハヤブサたちが巣を作った高い塔たちの近くを
銀色に羽搏き彼らは飛ぶ、彼らは胸の中の自由の呼び声を知っている
黒い頭を空に向けて舞い上がる、海に転げ落ちる岩々の間
あなたの西部の海岸で暮らし、夏の夕日を見て、もっと求めた、
私はあなたの大西洋の傍に立って、そしてアイルランドのために歌を歌った

本当の友たちと一日中話す、皆があなたを滞まらせようとする
ジョークやニュースを話す、夜もすがら歌を歌う
ゴールウェイ(湾)のサケが陽の中で銀色に跳ね踊るように走るのを見た
あなたの西部の海岸で暮らし、夏の夕日を見、もっと求めた、
私はあなたの大西洋の傍に立って、そしてアイルランドのために歌を歌った

古いパブで一日中飲む、バイオリン弾きたちはそこで演奏するのが大好き
誰かが弓に触れ、彼はリールを演じた、それはとても素晴らしく楽しそうだった
ディングル(半島)の浜や渚に立っていた – 荒々しい泡沫に私たちは大西洋の真の姿を見つけた
あなたの西部の海岸で暮らし、夏の夕日を見、もっと求めた、
私はあなたの大西洋の傍に立って、そしてアイルランドのために歌を歌った

夜に夢を見て、私は誰もが戦うことはなかった土地を見た
あなたの夜明けに目覚め、私はあなたが朝の光の中で泣いているのを見た
ハヤブサが飛ぶところに横たわる、あなたのいつまでも変わらね青い空で彼らは捻じり全てを覆す
あなたの西部の海岸で暮らし、夏の夕日を見、もっと求めた、
私はあなたの大西洋の傍に立って、そしてアイルランドのために歌を歌った

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The Dubliners – Song for Ireland Performed by Luke Kelly (ザ・ダブリナーズのメンバー、ルーク・ケリー)

「Song for Ireland」は、スコットランド人のフィリップ・コルクロー(Phil Colclough)と妻のジュン(June)がアイルランドに住んでいたときに作った歌で、アイルランドの愛唱歌となり、後にイギリスのフォークシンガーRalph McTellがカバーし、その後にメアリー・ブラック(Mary Black:1955-)など多くの歌手がカバーしました。今日は馴染み深い、メアリー・ブラックとhe Dubliners(ザ・ダブリナーズ)の歌で紹介します。

「Song for Ireland」は、親しみやすい抒情歌ですが、その歌詞にはアイルランドという国の歴史や想いというものが暗喩として込められています。アイルランドがイギリスから独立して、共和国となったのが1938年、イギリス連邦を脱退したのが1949年、但し北アイルランド6州は英国に属しています。ここでイギリスとアイルランドの政治的な関係などを書く事は割愛しますが、一つの民族が自由を求める心が、大空を自由に飛ぶFalcons(はやぶさ)に託されています。また、「they twist and turn all in you e’er blue sky」(あなたのいつまでも変わらね青い空で彼らは捻じり全てを覆す・・・と訳しましたが)の言葉は、はやぶさたちが大空を翻って飛ぶ様子を現すと共に、イギリス人たちがアイルランドの歴史や風俗・慣習などの生活を捻じ曲げる、覆すという意味も読み取れます。(但し、意訳は多分に個人的な解釈が含まれた誤訳かもしれませんが、単にアイルランドの美しい風土を愛する歌詞と読んでも、それはそれで美しい詩です。)

アイルランドは長い間(戦争という意味ではなく)戦ってきた国です。「国」のために戦うというのは、多くのオリンピック選手たちを見てもわかりますが、「国」という行政機構や抽象的な国家の概念のためではなく、この歌に描かれているような生活、肉親、友、風土を愛するという、極めて素朴な人間的な感情に由来します。ただ、それを最もらしい理論を作り、政治的に利用しようとする「国家」というものが必ず顔を出して、それを利用しようとします。だからこそ、この歌の歌詞にある「Dreaming in the night, I saw a land where no man had to fight」の心を忘れない人間でありたいとも思っています。
そしてまた、この日本でも、やはり「耐え忍ぶ」という戦いを強いられている人たちがいることも忘れてはいけないと思います。ところで、アイルランドは2005年の英エコノミスト誌の調査で最も住みやすい国に選らばれています。住みやすいということはSong for Irelandの歌からも偲べますね。アイルランドのように、長く耐えてきた国の人たちは、自由の貴さと良い国の在り方を私たちよりも知っているのかもしれません。

↓ ザ・ダブリナーズのちょっとハート・ウォーミングになるラブソングです。

ザ・ダブリナーズ ‐ ダーティー・オールドタウン The Dubliners – Dirty Old Town

Dirty Old Town

I met my love by the gasworks wall
Dreamed a dream by the old canal
I kissed my girl by the factory wall
Dirty old town
Dirty old town
Clouds are drifting across the moon
Cats are prowling on their beat
Spring’s a girl from the streets at night
Dirty old town
Dirty old town
I heard a siren from the docks
Saw a train set the night on fire
Smelled the spring on the smoky wind
Dirty old town
Dirty old town
I’m going to make a good sharp axe
Shining steel tempered in the fire
I’ll chop you down like an old dead tree, that’s what they say
Dirty old town
Dirty old town
I met my love by the gasworks wall
Dreamed a dream by the old canal
I kissed my girl by the factory wall
Dirty old town
Dirty old town
Dirty old town
Dirty old town

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