「ギターラ」ポルトガルギター(Guitarra :(スペイン語・ポルトガル語))は、一般的に私たちが知っているクラシックギターとはその発祥・起源・形状も違っておりリュート属の12弦の弦楽器です。しかし現在ではそうした「ギター」の定義も変化してきているようです。この楽器をよく使っているのが言葉ポルトガルの民族歌謡「ファド: fado [ˈfaðu])」で、英語の「fate:運,巡り合わせ,運命;宿命;悲運」と同意義の言葉に由来しています。
マドレデウス (Madredeus) はこうした音楽的な背景をもって1985年にリスボンで結成されました。現在もメンバーの変遷を経ながら、伝統的ですなファドをベースにしつつ、時代の変化に合わせている独自性が魅力的なバンドです。現在のヴォーカルはベアトリス・ヌネス(2012年加入~)ですが、1990年発表した『海と旋律』の旧メンバー、テレーザ・サルゲイロの歌声で魅了されたファンの方も多いと思います(何度も日本を訪れている彼女は大の親日家でもあります)。ソロ活動に専念するため脱退した彼女もバンドの卒業生のような立場で、バンドをサポートしてゆくようです。

で、この曲「ギターラ」、ジョージ・ハリスンの「While my guitar weeps」にも通じものがあります。ギターの限らず楽器という物、あるいは音楽そのものの本質は、言葉では伝えきれない感情の伝達と記憶だと思います。言葉を尽くしても残せぬ想い・思い出があるこそ、人は楽器・音楽・音というものを媒介して自らの感情体験を積み重ねてゆくのだと思います。この曲は、そうした人生での豊かな感情体験の喜びと悲しみを簡潔に表現」した「ファド」の名曲だと思います。

※ファドの演奏家としてはポルトガルの伝説的な歌手「マリア・セヴェラ・オノフリアナ(Maria Severa Onofriana : 1820年7月26日 – 1846年11月30日)」の半生を描いた伝記映画「Severa」(1931年)で最も知られています。

Madredeus – Guitarra (Official Video)

MADREDEUS – LIVE “Guitarra” 2005年

【Guitarra 歌詞】

Quando uma guitarra trina
Nas maos dum bom tocador,
A propria guitarra ensina
A cantar seja quem for.
Eu quero que o meu caixao
Tenha uma forma bizarra;
A forma dum coracao,
A forma duma guitarra.
Guitarra, guitarra querida
Eu venho chorar contigo:
Sinto mais suave a vida
Quando tu choras comigo…

【ギターラ 意訳】

ギターがトリルを奏でるとき
それは良い演奏者の手にあるとき
そのギターは伝えてくれる
その誰でも感じるられるもの
私はあの箱(棺)が欲しい
奇妙な形をしている
それは心臓(心)の形
そのギターの形
ギター、ギター、愛しいギター
私はあなたと一緒に泣いてしまう
私は人生をより穏やかに(優しく)想う
あなたが私と一緒に泣くとき

【Guitar 英訳】

When a guitar trills
in good player’s hands
it does teach
to sing whoever be
I want my coffin
having a bizarre shape
The shape of a heart
The shape of a guitar
Guitar, sweet guitar
I come crying with you
I feel that life is smoother(more gentle)
when you cries with me.

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