有名なウディ・ガスリーの「我が祖国:This Land is Your Land」です。しかしこの歌は教科書で教わったようなナショナリズムを謳いあげたものではありません。もっともウディ・ガスリーが書いたこの歌詞の全てを知らない人が大半ですので無理もありませんので、そのような誤解を解く意味も含めて歌詞を掲載します。またこの歌を聴く続く世代にとって少しでも参考になれば良いと思っています。
彼の云う国を愛するということは、国家としてのアメリカを賛美するものではなく、あなたとわたしとその素晴らしい土地に暮らす人を愛するということで、時代によって変わるものではないということです。

This Land is Your Land – Woody Guthrie

This Land Is Your Land by Woody Guthrie

Filmed at the Woody Guthrie Folk Festival, Okemah, Oklahoma, July 2013
この動画に出演しているのはウディ・ガスリーの故郷、オクラホマ州オキーマの皆さんです。

【This land is your land:我が祖国 歌詞和訳】

This land is your land,
This land is my land,
From California
To the New York Island,
From the redwood forest,
To the Gulf stream waters,
This land was made for you and me.

この国はあなたの国
この国はわたしの国
カリフォルニアから
ニューヨークの島々まで
レッドウッドの森から
メキシコ湾の水流まで
この国はあなたとわたしのために創られたんだ

As I was walking,
That ribbon of highway,
I saw above me
That endless skyway,
I saw below me
That golden valley.
This land was made for you and me.

わたしが歩いていたとき
あのリボンのようなハイウェイで
わたしがその上で見たのは
あの途切れることのない高架式道路
わたしが見たのはその下の
ゴールデンの谷
この国はあなたとわたしのために創られたんだ

I’ve roamed and rambled
And I’ve followed my footsteps
To the sparkling sands of her diamond deserts
And all around me a voice was sounding
This land was made for you and me

わたしは歩き回りうろつき周った
そしてわたしの足跡に続いたのは
煌めく砂たちそのダイアモンドの砂漠の
するとわたしの周りからひとつの声が聞こえてきたんだ
この国はあなたとわたしのために創られたんだよて

The sun comes shining
As I was strolling
The wheat fields waving
And the dust clouds rolling
The fog was lifting a voice come chanting
This land was made for you and me

お日様が照っても
わたしは散策した
あの小麦畑は波打つよう
そしてあの砂塵の雲のうねり
その霧が繰り返し歌い始めたんだ
この国はあなたとわたしのために創られたんだよて

(以下はレコーディングでは割愛された歌詞ですが、この部分の歌詞を読むとウデイ・ガスリーがこの歌に込めた想いがよく分かると思います。)

As I was walkin’
I saw a sign there
And that sign said no trespassin’
But on the other side
It didn’t say nothin!
Now that side was made for you and me!

わたしが歩いていたとき
わたしはそこである警告を見た
その看板が云うには「不法侵入禁止」
でも他のところでは
そんなこと言ってなかった
そうさあの場所だってあなたとわたしのために創られたんだよ!

In the squares of the city
In the shadow of the steeple
Near the relief office
I see my people
And some are grumblin’
And some are wonderin’
If this land’s still made for you and me.

街の広場で
尖塔の陰で
救援オフィスの近くで
わたしはわたしの同胞たちを見る
ある者はぶつぶつ不平をつぶやき
ある者は訳が分からず困っている
この国はまだあなたとわたしのために創られたものなのかな

Nobody living can ever stop me
As I go walking
That freedom highway
Nobody living can make me turn back
This land was made for you and me

誰もわたしが生きてゆくことを止められないし
そんなふうにわたしは歩き続ける
あの自由のハイウェイを
誰もわたしの生きざまを捲き戻すことはできない
この国はあなたとわたしのために創られたんだから

【蛇足です。曲調が違っているので気が付かないでしょうが、この歌のトーキング・ブルースの形式は、後のボブ・ディランの激しい雨が降る(A Hard Rain’s A-Gonna Fall)に継承されており、その影響が色濃く出ていました。】

【参考】OTHER VERSES
カナダバージョン (CANADIAN CHORUS)
カナダの美しく壮大な国土を謳いあげていますね。

This land is your land,
This land is my land,
From Bonavista
To Vancouver Island,
From the Arctic Circle,
To the Great Lake waters,
This land was made for you and me.

roamed and I rambled
And I followed my footsteps
To the fir-clad forests
Of our mighty mountains
And all around me
A voice was calling,
This land was made for you and me.

I followed your low hills
And I followed your cliff rims,
Your marble canyons
And sunny bright waters.
As the fog was lifting,
A voice was saying
This land was made for you and me.

When the sun comes shining
And I am strolling,
And the wheat fields waving
And dust clouds rolling,
As the fog was lifting
A voice was calling,
This land was made for you and me

↓その他のウディ・ガスリーの歌

Woody Guthrie – So long it’s been good to know you
「いつまでもお元気で、あなたに会えてよかった。」いう人と人の絆の歌です。

Woody Guthrie – Do Re Mi
「ドレミ」とは、隠語でお金のこと。つまり「金がなけりゃここには来るなという歌」です。

Woody Guthrie – Hobo’s Lullaby (1944)
ホーボーとは、流れの臨時雇いの労働者や浮浪者のことです。広い国土のアメリカ、鉄道貨物車両へ無賃乗車する彼らは鉄道会社からは忌み嫌われました。これはそんな彼らに贈ったウディ・ガスリーの子守唄です。

Lonesome valley by
Woody Guthrie – Lonesome valley
「あなたは寂しい谷間でもひとりで行かなければならない」という、人生は結局はひとりで歩むもの、その心構えを歌った歌です。

※この記事は以前に書いた記事を補完いたものです。

【ウディ・ガスリーの時代、詳しくは:ウディ・ガスリー「我が祖国」参照】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です