シンディ・ローパー – トゥルー・カラーズ Cyndi Lauper – True Colors (1986)

彼女の1986年のオリジナル・アルバム「トゥルー・カラーズ/TRUE COLORS」の表題曲、そして彼女の歌の中でも最も優れたラブ・バラードだと思います。日本では洋楽アルバムチャートで6週連続1位、シングルカットされた「トゥルー・カラーズ」は全米チャート第1位を獲得し、驚異的な売り上げを記録しました。
彼女は大の親日家として知られています。2013月11日に起きた東日本大震災の際も、被災した人たちへの応援と支援をその行動で示してくれました。言葉で言うのは簡単ですが、先行きが分からない中、そこに残り支援活動を行う、そんなことなかなか出来ることではありませんでした。しかしこのときから彼女のことがもっと好きになった人は多いと思います。

で、この曲「トゥルー・カラーズ」のことです。
まず、題名。間違い易いのは、「Color」と「Colors」の区別です。「Color」は誰でも知っている色のことですが、「Colors」は国旗、記章、徽章(バッジ)、紋章、制服などのことを意味します。そしてこれらから、その人を識別する「個性」「内面」「人となり」という意味となります。ですから、この歌は、私たちが一般的に口にする意味の色彩というものではなく、人が備えているその人なりの「Colors=個性」を愛しているということになります。
仏教では「色」というのは「物質的存在のこと実態」を表す言葉で、無限に変化する物事の本質的な姿の在り様と解されています。これは自然界に存在するもの、水や木や石、人も動物も植物なども同様で、全ての物事の備えている特性のことです。その中を見れば、またそこに個別の特性が現れるというわけです。こうしたことを踏まえて、人を言い現わす「十人十色」という、人が十人いれば十人なりの個性「色」があるという意味の言葉ができたのです。ちなみに、英語では「There are as many opinions as there are people.」「So many men, so many minds.」や、ちょっとシャレた言い回し「different like snowflakes.(雪の結晶のように異なる)」などと言います。
この「トゥルー・カラーズ」の題名に作詞者が込めた意図と意味は、そうしたちょっと深い、人間が互いの人格を尊重し合う、社会の在り様であると思います。
ですから、この歌の歌詞を読むときは、「色=カラー」と「「個性=カラーズ}の区別を意識して聴いてみてください。そのうえで、この歌詞を聴いてみると、人の「色」個性というものは、画一的に決めつけるものではなく、その人なりの「色」の輝きを尊重する美しい「world 世界・世間」であってほしいという、この曲の主題が汲みとれると思います。この曲に共感を覚えるのは、自分自身の個性を尊重してくれる誰かがいるという、そこにある力強いメッセージ性を感じるからです。そして、それを曲中のただの言葉としなかったシンディ・ローパーの人柄が、この曲に真実味を与え、今も多くの人たちから親しまれているのだと思います。

【True Colors 歌詞】
作詞 / 作曲 Billy Steinberg, Tom Kelly

You with the sad eyes
Don’t be discouraged
Oh I realize
It’s hard to take courage
In a world full of people
You can lose sight of it all
And the darkness inside you
Can make you feel so small

But I see your true colors
Shining through
I see your true colors
And that’s why I love you
So don’t be afraid to let them show
Your true colors
True colors are beautiful,
Like a rainbow

Show me a smile then,
Don’t be unhappy, can’t remember
When I last saw you laughing

If this world makes you crazy
And you’ve taken all you can bear
You call me up
Because you know I’ll be there

And I’ll see your true colors
Shining through
I see your true colors
And that’s why I love you
So don’t be afraid to let them show
Your true colors
True colors are beautiful,
Like a rainbow

Can’t remember, when I last saw you laugh.

If this world makes you crazy
And you’ve taken all you can bear
You call me up
Because you know I’ll be there

And I’ll see your true colors
Shining through
I see your true colors
And that’s why I love you
So don’t be afraid to let them show
Your true colors
True colors
True colors are shining through

I see your true colors
And that’s why I love you
So don’t be afraid to let them show
Your true colors
True colors are beautiful,
Like a rainbow.

【意訳 分かりやすいようにちょっと補筆】

あなたは悲しい目をしていますね
(でも)落胆することはないの
ああ、私ははっきりと気付いているの
勇気を持つ難しいさ
(そしてその)人々の中にあっての素晴らしいさを
あなたはその全てを見ないこともできるし
そしてあなたの心の暗さも
あなたはほんの些細な気持ちと感じることもできるの
でも、わたしはあなたの「本当の色」が見えるの
(その)輝きを通して
わたしはあなたの「本当の色」が見えるの
そう、何故ってあなたを愛しているから
だから、それらをあるように見せることを恐れないで
あなたの「本当の色」(だから)
あなたの「本当の色」は美しいの
虹のように

わたしにあのときのように微笑んでみせて
不幸せにならないで、覚えていないの
わたしがあなたが最後に笑ったのを見たのは何時なのか

もし、この世の中があなたをおかしくするなら
そしたら、あなたが全部取り除けば、あなたは耐えられるでしょ
わたしに電話するのよ
だって知っているでしょ、わたしがそこに居てあげるわ

そうなの、わたしはあなたの「本当の色」が見えるの
(その)輝きを通して
わたしはあなたの「本当の色」が見えるの
そう、何故ってあなたを愛しているから
だから、それらをあるように見せることを恐れないで
あなたの「本当の色」(だから)
あなたの「本当の色」は美しいの
虹のように

思い出せないの、あなたが最後に笑ったのを見たのは何時なのか

もし、この世の中があなたをおかしくしするなら
そしたら、あなたが全部取り除けば、あなたは耐えられるでしょ
わたしに電話するのよ
だって知っているでしょ、わたしがそこに居てあげるわ

そうなの、わたしはあなたの「本当の色」が見えるの
(その)輝きを通して
わたしはあなたの「本当の色」が見えるの
そう、何故ってあなたを愛しているから
だから、それらをあるように見せることを恐れないで
あなたの「本当の色」(だから)
「本当の色」
「本当の色」は輝きを通すの

わたしはあなたの「本当の色」が見えるの
そう、何故ってあなたを愛しているから
だからそれらをあるように見せることを恐れないで
あなたの「本当の色」(だから)
あなたの「本当の色」は美しいの
虹のように

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